2011 Fiscal Year Annual Research Report
脊椎動物共通DOP-PCRプライマーを用いた大規模遺伝子発現解析法の開発
Project/Area Number |
21310044
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Research Institution | Rakuno Gakuen University |
Principal Investigator |
寺岡 宏樹 酪農学園大学, 獣医学部, 教授 (50222146)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
遠藤 大二 酪農学園大学, 獣医学部, 教授 (40168828)
岩田 久人 愛媛大学, 学内共同利用施設, 教授 (10271652)
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Keywords | オミックス / エコトキシコロジー / ダイオキシン / ゼブラフィッシュ / ニワトリ |
Research Abstract |
A 培養細胞系を用いたダイオキシン応答遺伝子の探索: 計画していたニジマス血管内皮培養細胞を作出することができなかったため、ゼブラフィッシュ、ティラピアについても検討したが安定した培養細胞系を確立することができなかった。 B 探索遺伝子の機能解析: 1)新しいダイオキシン毒性影響の定量法の開発:ゼブラフィッシュを含めた稚魚はダイオキシン毒性のモデルとして確固たる地位を得ているが、その最も特徴的といえる心臓周囲の浮腫の発生機序はいまも不明である。我々が以前確立した心臓周囲腔の画像解析による定量法は心臓が占める割合が高いために、浮腫が起きても変化率が高いことが問題であった。そのため、心臓と胸腔前部の間にできる浮腫の小腔について高速度カメラを用いて心臓の最大拡張期の画像を取得することで定量化し、検出感度を30倍程度改善した。 2)ダイオキシン毒性における新たな標的:1)の実験系を用いて、遺伝子ノックダウンと特異的阻害薬を用いることで、2型シクロオキシゲナーゼ(COX2)-トロンボキサン(TBX)経路が浮腫でも関与すること、中脳血流遅延と非常によく似た応答性を示すことを確認した(全米毒性学会2012)。また、トロンボキサンの放出源を検討するため、栓球増殖に必要な遺伝子をノックダウンしたところ、ダイオキシン浮腫が回復することを見いだした。 C 脊椎動物共通DOPプライマー関連データベースのホームページ作成: 本申請研究の成果として得られた脊椎動物共通プライマー配列とその予想標的遺伝子データベースを公開するためのホームページを開設した(http://dop.ver2.asia/login)。
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Research Products
(12 results)