2009 Fiscal Year Annual Research Report
エストロゲン様化学物質影響評価のための膜共役経路の解明
Project/Area Number |
21310046
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Research Institution | National Institute of Advanced Industrial Science and Technology |
Principal Investigator |
木山 亮一 National Institute of Advanced Industrial Science and Technology, 脳神経情報研究部門, 主任研究員 (00240739)
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Keywords | プロテオーム / エストロゲン / シグナル伝達 / シグナルカスケード / 脳神経系 |
Research Abstract |
本研究では、トランスクリプトーム及びプロテオーム解析を通じて我々がこれまでに明らかにしてきたシグナル伝達系に関わる遺伝子(タンパク質)に関して、様々な化学物質(特に天然試料などの混合物)に対する応答を遺伝子の発現レベルにおいてプロファイリングすることにより、エストロゲンに応答する遺伝子の機能をシグナル伝達経路の観点から包括的に解析し、それらの遺伝子が実際にどのようなネットワークを形成して生理機能へと結びついているかを明らかにする。 本年度は以下の研究を行った。 (1)エストロゲン応答遺伝子によるシグナルカスケードの同定 我々がすでに発表したシグナルカスケード(Inoue et al., 2002)をもとに、最新の情報を加えてシグナルカスケードを再構築し、(2)~(4)項で解析するカスケードの骨格を構築した。 (2)化学物質を用いた膜共役系を含めた遺伝子応答のプロファイリング カビ毒であるzearalenone及びその誘導体に関してDNAチップ解析とErkタンパク質のリン酸化を指標にエストロゲン活性に関わる遺伝子・タンパク質の解析を行い、論文発表した。また、ビスフェノールAに関して、受容体やシグナルメディエーターに対する阻害剤、さらにRNA干渉法を用いてシグナル伝達を解析し、GPR30受容体経由のシグナル伝達経路を見出した(論文投稿中)。 (3)ラット脳の分化におけるエストロゲン応答シグナル伝達系の解析 DNAチップ解析によって明らかになったRhoGDIとPKCd遺伝子について、抗体を用いてタンパク質レベルでラット脳(特に脳下垂体視床下部)の性分化との関わりを検証し、学会発表を行った(日本医科大学と連携)。 (4)天然試料などの混合物を用いた遺伝子応答のプロファイリング 健康食品に使われている天然物についてDNAチップなどを用いてエストロゲン活性を評価した(次年度継続)。
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Research Products
(14 results)
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[Presentation] Agaricus blazei Murrill mycelia-dikaryon has estrogen-like activity and prevents vascular damage in atherosclerosis2009
Author(s)
Sijun Dong, 古谷喜幸, 数籐由美子, 古谷道子, 米山誠, 加藤太一, 板部洋之, 西川俊郎, 富松宏文, 田中健志, 笠貫宏, 真崎知生, 木山亮一, 松岡瑠美子
Organizer
第32回日本分子生物学会年会
Place of Presentation
横浜
Year and Date
2009-12-11
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