2009 Fiscal Year Annual Research Report
ハイブリッド型アナモックスリアクタの開発とそのスケールアップに関する研究
Project/Area Number |
21310055
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
古川 憲治 Kumamoto University, 大学院・自然学研究科, 教授 (60029296)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川越 保徳 熊本大学, 大学院・自然科学研究科, 准教授 (00291211)
藤井 隆夫 崇城大学, 応用生命学部, 教授 (80165331)
西山 孝 崇城大学, 応用生命学部, 助教 (00425331)
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Keywords | Anammox / ハイブリッド / グラニユール / 固定床 / SS濃度 / 菌叢解析 / 機械攪拌 / 窒素除去」 |
Research Abstract |
我々の研究室では、生育速度の遅いAnammox細菌の担体としてポリエステル製の不織布を活用する上向流カラムリアクタを新規に開発している。この固定床式Anammoxリアクタは、排水中にSS成分が含まれると閉塞が起こることから、SS濃度の高い排水には適用することが難しい。排水中に含有されるSS濃度の影響の少ないAnammoxリアクタの開発を目指して、Anammoxグラニュール汚泥と付着固定化汚泥の培養を同時に可能とする高機能ハイブリッド型Anammoxリアクタの開発を行うことを目的として研究を行った。21年度の研究の合成無機廃水を使った連続処理試験の結果、リアクタ下部のグラニュール部での攪拌は、間欠攪拌よりも連続的に緩速攪拌が有効であることを明らかにした。攪拌によってもAnammoxグラニュールの崩壊は起こらず、グラニュール径が約1mmの沈降性に優れたグラニュール汚泥を安定して培養維持することができた。連続的に機械攪拌することで、Anammox反応の結果発生する窒素ガスとグラニュールとの分離がなされ、高負荷域でもグラニュールの浮上を抑えることができた。攪拌機のペラの形状、ペラの設置位置、攪拌により発生する攪拌水流を活用したリアクタ上部の固定床での混合状態等を種々検討した結果、合成無機排水を使った連続処理試験ではあるが、最高で窒素容積除去速度として15kg-N/m^3/dというこれまでに研究室で達せしたことのない極めて高い窒素除去速度を得ることができた。
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Research Products
(1 results)