2010 Fiscal Year Annual Research Report
表面ナノ加工金属基板を用いた表面支援レーザー脱離イオン化質量分析システム
Project/Area Number |
21310072
|
Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
米澤 徹 北海道大学, 大学院・工学研究院, 教授 (90284538)
|
Keywords | ナノ加工 / 表面支援 / 脱離 / 脱成分部分腐食 / レーザー / 波長依存 / LDI-MS / 薬物分析 |
Research Abstract |
銅/白金合金基板から脱成分腐食によって合成した基板表面には、白金ナノ粒子が堆積していることが示された。白金は紫外レーザー照射による有機物の基板からの脱離に効果的であることが考えられたが、基板上に作成される凹凸が大きいことが理由と考えられるが、効率のよい脱離が難しかった。特にアニール後の基板からは全く脱離されず、導電性と基板の凹凸の大きさは脱離能に大きな影響を示すことが明らかとなった。一方で、白金ナノ粒子を用いた有機物の脱離能は、その構造などで大きく影響されることも有機化合物の脱離評価によって明らかとなってきている。また、白金、銅組成を変更して銅/白金合金基板を作製した。組成を変えることで腐食処理後の白金粒子の大きさを変化させることができた。 本年度はさらに、実際に、プロトタイプとなるLDI-TOF-MS装置を設計・製作した。 特にこれは、SALDI-MSに適合するように試料チャンバーを設計し、レーザーも波長を選択できるようにしている。さらに本装置では、従来のLDI-TOF-MSの機能に加え、脱離およびイオン化について、容易に分けて実験を行えるような環境を作成することを目指した。そのために設計を途中変更して、より容易に脱離・イオン化について分離して考察できるシステムとした。このために時間を余計に要してしまったが、容易にイオン化を行うメカニズムをコストをかけずに付加することができた。
|
-
-
-
-
-
-
-
[Journal Article] Internal distribution of micro-/nano-sized ceramics and metals particles in mice2010
Author(s)
Shigeaki Abe, Ikuhiro Kida, Mitsue Esaki, Nobuki Iwadera, Mami Mutoh, Chika Koyama, Tsukasa Akasaka, Motohiro Uo, Yoshinori Kuboki, Manabu Morita, Yoshinori Sato, Koichi Haneda, Tetsu Yonezawa, Balachandran Jeyadevan, Kazuyuki Tohji, Fumio Watari
-
Journal Title
Journal of the Ceramics Society of Japan
Volume: 118
Pages: 525-529
Peer Reviewed
-
-
-
-
-
-
-