2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21310091
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
梅室 博行 東京工業大学, 社会理工学研究科, 准教授 (80251651)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
徃住 彰文 東京工業大学, 社会理工学研究科, 教授 (50125332)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 感情 / 認知科学 / 人間工学 / サービス / 設計 / デザイン / 国際研究者交流 アメリカ合衆国 |
Research Abstract |
本研究では「ユーザに感情反応を引き起こす技術製品・サービス」をアフェクティブ・テクノロジーと定義し、その概念および実際にそれらを造り出す方法論を確立することを目的とする。本年度は下記の5点について活動をおこなった。 1.ユーザが製品やサービスに関して経験するポジティブな感情経験、ネガティブな感情経験の事例を分析してその構造を分析する方法を提案した。そしてその結果および前年度までの成果に基づき、感情経験をもたらす技術製品・サービスを設計する実践的な方法を提案し、その有効性を検証した。 2. ユーザがさまざまな製品やサービスに関して感情的・合理的な評価をおこなう結果にどのような個人差が影響するかについて検証した。その結果いくつかの個人特性が感情的関与を通じて評価に影響する構造を明らかにした。さらに感情経験について年齢間や文化間でどのような違いが見られるのかについても比較研究をおこなった。 3. アフェクティブ・テクノロジーの概念を具現化した実例を示し、その有効性を検証するために、感情経験をもたらす技術製品のプロトタイプを文献調査、ユーザ調査などを踏まえて設計・実装し、実際にユーザによる評価をおこなってその有効性を検証した。 4. 前年度までに明らかにした、アフェクティブな技術製品やサービスを提供する企業に必要とされる経営面の要因について、経営陣以外のステークホルダーによる評価指標を開発しその有効性を検証した。さらに前年度までに提案したものも含めこれらの評価指標と実際の企業の経営パフォーマンス指標との比較をおこなった。その結果、評価指標といくつかの経営指標との間に正の相関が見られ、アフェクティブな経営を行なっている企業は実際の経営パフォーマンスも良い傾向にあることが示された。 5. 本研究課題の最終年度として研究成果をとりまとめるとともに、国際会議や論文誌で研究成果を発表した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(8 results)