Research Abstract |
平成21年度は,各課題に対し次の研究を行った。 (1) 本研究における全体的な課題[玉木,進藤,越島,梅田,荒川]:(1)製品世代間におよぶ中・長期の事業ライフサイクルの視点から「製品戦略プロセスのモデル化」の構築を行った。(2)サステナビリテイ志向のプロジェクトマネジメント事業継続化に焦点を絞って調査研究を行った。具体的なサステナビリテイ志向の意思決定は経済性と環境保全性のトレードオフのもとで行われることから関連する行動規範を明らかにし,個人の意思決定に反映させる方法を示した。(3)製品キャラクタ戦略に対して,戦略に有効な製品機能を分析し,競争価値の高い部品やモジュール・ユニットを選定・設計するためのプロセスモデルを提案,その支援システムを開発した。 (2) 工場システムの計画の課題[渡邉,山田,筧,小酒井]:(1)複数の製品ラインにおける部品や人,設備,情報が、設計や製造段階で工場や工程に対する影響について、具体的な事例をもとに明確化した。(2)加工組立型産業におけるマテリアルフロー会計の適合性について検証し,コスト情報の改良ポイント(付加情報など)を明確化した。データに基づいた協力企業と共同でマテリアルフローコスト会計の現実的な適合性について検討した。その結果を反映させ、新しい情報構造を取り入れるために必要な付加情報を特定し、在庫管理上のコスト意識醸成に対する課題を特定した。 (3) 工場システムの統制の課題[松井,石井,高橋,八木,森川,孫]:(1)需給マネジメントを受注生産に拡張し,需要管理および設備稼働率との関連について研究を行った。(2)製品戦略の一環として重要な課題となる部品の共通化が与える影響について検討すると同時に,生産中の品目への注文割当法を論究した。(3)ハイブリット生産管理ERPシステムの仮想ビジネスモデルを策定し,ERPを導入した実践的な生産管理教育を行うことを目指し,授業設計,実施及び評価を行ってきた。また,サプライヤーの視点から「IT化管理図」を生産管理技法への適用方法を検討した。
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