2010 Fiscal Year Annual Research Report
災害時の救急搬送経路確保のためのインフラストラクチャーの整備
Project/Area Number |
21310098
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Research Institution | Nanzan University |
Principal Investigator |
鈴木 敦夫 南山大学, 情報理工学部, 教授 (70162922)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石崎 文雄 南山大学, 情報理工学部, 教授 (60257970)
佐々木 美裕 南山大学, 情報理工学部, 准教授 (20319297)
稲川 敬介 秋田県立大学, システム科学技術学部, 助教 (50410759)
古田 壮宏 東京理科大学, 工学部, 助教 (60453825)
鵜飼 孝盛 南山大学, 数理情報研究センター, 博士研究員 (20453540)
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Keywords | センサーネットワーク / 緊急車両 / オペレーションズ・リサーチ / 最適配置 / 災害時 / 最適運用 |
Research Abstract |
本研究は,オペレーションズ・リサーチの手法とセンサーネットワークの技術を融合して,災害時の緊急車両の効率的な運用を実現することを目的としている.2年目である2010年度は,研究計画のうち,1) センサーネットワークの効率的運用については,効果的なプロトコルの開発についてオペレーションズ・リサーチの手法を用いた成果を挙げることができた.それは,センサーの通信に干渉が影響するときに,効率的なスケジューリングを行う方法の提案である.これらの成果は,センサーの効率をあげるために重要な要素である.センサーの配置場所については,一部成果を発表した.まだ計画した成果を発表するには至っていないが,ラゲールボロノイ図という幾何学図形を用いる方法を考案中である.これらの成果は,下に挙げた研究論文に発表した. 研究計画の2) 緊急車両の最適運用については,待ち行列理論を用いたシミュレーションにより,緊急車両の配備台数と配備場所の関係についての研究をおこなった.この成果は下に挙げた研究論文に発表した.市町村合併に伴う緊急車両の配備計画の変更について成果を得た.これにより,市町村合併や消防の広域化に伴って,緊急車両を合同で運用すると,効率がよくなる場合があることがわかった。愛知県瀬戸市と尾張旭市で救急車を合同で運用した場合について検討した.災害時の最短経路を求める問題については,研究を遂行中である.道路の閉塞時,また,道路の通行速度が変化したときに最短経路を求める方法を考案中である.
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Research Products
(6 results)