2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21310099
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Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
三好 博昭 Doshisha University, 総合政策科学研究科, 教授 (80399055)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金田 重郎 同志社大学, 理工学部, 教授 (90298703)
芳賀 博英 同志社大学, 理工学部, 教授 (30268114)
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Keywords | 高度道路交通システム / 路側情報利用型運転支援システム / 情報交換型運転支援システム / 歩車協調安全システム / 燃費 / 交通事故 / 路車協調 / 車車協調 |
Research Abstract |
本研究は、自動車の最新技術を、消費者の経済厚生水準の向上や交通事故・地球温暖化問題の解決に結びつけていくための政策研究であり、「1.安全ITSの普及政策の研究」、「2.燃費に関する規制政策の研究」という2つのテーマで構成される。 まず、「1.安全ITSの普及政策の研究」については、(1)車両相互事故回避システムとしての「路側情報利用型運転支援システム」と「情報交換型運転支援システム」の費用対効果の比較検討、(2)「歩車協調安全システム」における端末の装着義務化政策の効果に関する研究、という2つの研究から構成されるが、平成21年度は、これらの分析モデルのスペックの作成を行うと共に、(1)については、市場普及モデルを実際に構築し、「路側情報利用型運転支援システム」、「情報交換型運転支援システム」、両者を統合した「メディアフリー型システム」という3つのシステムの市場普及プロセス、市場均衡普及水準、ユーザー便益を、都市交通属性による違いを考慮しながら、比較分析した。この成果は、同志社大学技術・企業・国際競争力研究センター(ITEC)ワーキングペーパーシリーズに発表すると共に、2010年10月に開催される17th ITS World Congress, Busan 2010の発表論文として投稿し、Technical Paperとして採択された。 「2.燃費に関する規制政策の研究」については、平成21年度は、燃費規制方式を評価するための規制インパクトモデルの分析スペックを作成した。なお、この研究は、将来的に中国への応用を念頭において進めている。この観点から、研究協力者の孫が、中国における新エネ車に関する政策を取り纏め、ITECワーキングペーパーシリーズに発表した。 この他、本研究の一環として、本年1月22日に同志社大学にて、ITEC・京都大学上海センター・上海社会科学院共催シンポジウム「自動車の技術革新と都市交通政策」を開催し、本研究のこれまでの成果を発表した。
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Research Products
(4 results)