2012 Fiscal Year Annual Research Report
都市内滞留者の詳細な属性情報を考慮した大震災時における行動記述モデル
Project/Area Number |
21310105
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
大佛 俊泰 東京工業大学, 情報理工学(系)研究科, 教授 (00211136)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 大地震 / 防災計画 / 広域避難 / 人間行動 / シミュレーション / 通勤困難 / 滞留者 / 移動者 |
Research Abstract |
(1)環境情報・人間行動統合型シミュレーションモデルを用いた広域避難に関する分析: 昨年度までに完了した「物的被害シミュレーション分析」,「都市内滞留者の広域避難行動シミュレーション分析」の結果をもとに,広域避難時の安全性を評価するための指標を設定し,これをもとに避難者の安全性が,どのような条件によって大きく影響を受けるのかについての考察を試み,地域防災計画の策定に供するための基礎情報を取りまとめた。 (2)大規模鉄道駅周辺地域における群集流動の分析: 昨年度までに構築した「大規模鉄道駅周辺地域における時刻別・属性別・移動目的別の都市内滞留者の空間移動を記述する数理統計的手法」を用いて,移動先建物までの歩行経路を推定し,歩道幅員や歩行者密度に応じて変動する,歩行者の歩行速度の違いを考慮した「歩行者流動モデル」を完成させた。また,このモデルを用いてシミュレーションを実行し,平常時と大地震発生時などの非常時における都市内滞留者の挙動,および,大都規模鉄道駅周辺地域における群集流動に関してシミュレーション分析を行った。さらに,ここで得られた結果をもとに,地域防災計画の策定に供するための基礎情報を取りまとめた。 (3)通勤困難率の空間分布に関する分析: 昨年度に構築した「大地震発生後の都市交通手段が麻痺した状況下における就業者の通勤可能性を推定するモデル」を用いて,パーソントリップ調査データから求めた就業者のプロフィール・勤務地・居住地・通勤経路などの情報をもとに,就業者の通勤困難率を推定した。利用可能な交通手段を様々に変化させながら,通勤困難率の挙動について考察を行い,事業継続計画(BCP: Business Continuity Plan)や地域継続計画(DCP: District Continuity Plan)について検討する上で必要となる,基礎情報を取りまとめた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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