2012 Fiscal Year Annual Research Report
持続可能な地域防災教育システムの構築に関する理論的検証と実践的レシピの提案
Project/Area Number |
21310107
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
矢守 克也 京都大学, 防災研究所, 教授 (80231679)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
舩木 伸江 神戸学院大学, 人文学部, 准教授 (50434915)
渥美 公秀 大阪大学, その他の研究科, 教授 (80260644)
牛山 素行 静岡大学, 学内共同利用施設等, 准教授 (80324705)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 防災教育 / リスク・コミュニケーション / 避難 / ゲーミング |
Research Abstract |
本研究では、持続可能な地域防災教育システムについて、その必要性と実現へ向けて解消すべき課題を社会心理学の観点から理論的に検証し、どのような場合にどのような防災教育システムが有効なのか関する実践的な知見(地域防災教育システムの「活用レシピ」)を確立した。 平成24年度には、昨年度までに検討を進めた3つの研究を継承し、「活用レシピ」として総括するための研究を推進した。特に、「東日本大震災」の被災地における緊急調査とその結果の西日本への展開を通して、津波・地震防災教育の拡充に焦点をあてた。 第1研究「災害体験世代と次世代を繋ぐライフヒストリーを軸とした防災教育研究」:昨年度のフォーカス事例に加えて、津波被災地における体験者の証言を将来津波被害が予想される地域に伝承する方法に関する研究を実施する。実際には、岩手県野田村の被災者と高知県内で防災教育にとりくむ住民との共同ワークシップを実施し、その成果と意義について、世代継承論やナラティヴ論の観点から検証した。 第2研究「津波防災個別訓練タイムトライヤル」:研究代表者らが開発した防災ゲーム「クロスロード」を活かしつつ、フォーカス事例となる研究フィールド(高知県内四万十町興津地区)において、津波防災にフォーカスした個別訓練教育の手法(「個別訓練タイムトライヤル」)を開発し、その効果性について検証した。 第3研究「地震観測満点計画による防災教育プログラムの開発研究」:「満点計画」とは、新たに開発された小型・安価で保守の容易な地震計を数多く(万点)に設置して充実した観測網を作ることによって、理想的な、つまり、満点の地震観測を行おうという計画である。本研究では、すでにこの地震計を設置した2つの小学校における防災教育をさらに継続的に推進し、この試みの長期的・持続的効果に関する検証作業を行った。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(18 results)