2009 Fiscal Year Annual Research Report
中小規模事業場における労働災害防止のためのプロセス安全管理活動支援環境の開発
Project/Area Number |
21310112
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Research Institution | National Institute of Occupational Safety and Health, Japan |
Principal Investigator |
島田 行恭 National Institute of Occupational Safety and Health, Japan, 化学安全研究グループ, 主任研究員 (10253006)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渕野 哲郎 東京工業大学, 理工学研究科, 准教授 (30219076)
バトレス ラファエル 豊橋技術科学大学, 工学部, 准教授 (10155161)
武田 和宏 静岡大学, 工学部, 准教授 (60274502)
北島 禎二 東京農工大学, 共生科学技術研究院, 助教 (80273845)
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Keywords | プロセス安全管理 / アクティビティモデル / リファレンスモデル / 事故事例情報 / 労働災害防止 / リスクマネジメント支援システム |
Research Abstract |
化学プラントの安全管理を体系化したフレームワークを提案するとともに,プラント設計時のハザード解析及びプラント操業時のリスク管理の支援システムを開発している.以下,要点をまとめる.(1)プラント設計,運転,保全,プロセス安全管理(PSM)の業務モデルを構築するために従来のPDCAサイクルにProvide Resource(資源提供)の観点を加えたテンプレートを提案した.(2)(1)のテンプレートを基に,プラントライフサイクルエンジニアリングの考えを意識したPSMの業務モデルを構築し,経営レベルの管理システムと現場(サイト)レベルの管理の仕組みを統合したPSMのフレームワークを提案した.従来のPSMシステムで要求されている管理要素をマッピングすることで,提案するフレームワークが既存のPSMの管理対象をカバーし,さらに通常のエンジニアリング業務に対するPSM業務の位置付けと業務の流れ,必要な資源情報,法規制や社内基準など(基準類と呼ぶ)の整理を続けている.また,変更管理の仕組み作りについても検討を始めた.(3)(2)の取り組みにより明示されたPSM情報の管理の仕組みを基に以下の検討を行っている.(1)リスク管理支援システム開発の仕様を決定するために必要となる技術基準等の基準類整備と資源提供の構造をモデル化した.(2)事故事例情報の活用を目的とした事故事例データベースの構築と検索システムの開発を続けている.(3)PSM情報の一元管理の仕組みをベースとしたプロセスハザード解析支援システムを開発した.(4)いくつかの中小規模事業場を訪問し,PSMの現状を調査するとともに,労働災害防止のための取り組みに関する課題をまとめた.
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Research Products
(16 results)