2009 Fiscal Year Annual Research Report
GRiD W-phase MTによる巨大地震のリアルタイム地震解析システム
Project/Area Number |
21310114
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
鶴岡 弘 The University of Tokyo, 地震研究所, 助教 (10280562)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川勝 均 東京大学, 地震研究所, 教授 (60242153)
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Keywords | リアルタイム / GRiD MT / W-phase / 巨大地震 / 災害軽減 |
Research Abstract |
本研究は,グローバルおよび日本に展開されている広帯域地震観測網からリアルタイムで配信される地震波形データを常時監視し,全世界で発生するMw6.5以上の巨大地震の震源および発生機構をW-phaseを用いて地震発生後6分(遠地地震の場合は15分)という即時的に決定するリアルタイム地震解析システムを開発し,津波警報および地震直後の震度マップ作成等の災害予測に利することを目的である.平成21年度においては,GRiD MTシステムとW-phaseインバージョンを融合させたシステムのプロトタイプを開発した.GRiD MTシステムにおいては,どの観測点x仮想震源の組み合わせにおいても地震波形を解析する時間長は近地のP波,S波,表面波が含まれる2分で固定しているのだが,W-phaseインバージョンの際には,その震源距離によって波形インバージョンに使う時間窓を変化させる必要があり,その改良を実施した.また,W-phaseインバージョンで利用するグリーン関数を利用できるようにすると共に,リアルタイム地震波形データから,地震計のレスポンスをでデコンボリューションして,リサンプリングを行い,W-phaseの周期のフィルターをかけるプログラム群の開発も行った.また,2003年9月十勝沖地震,2008年5月の茨城沖地震,2010年2月沖縄本島近海地震における事例解析を行い,GRiD W-phase MTシステムのパフォーマンス等の調査を行った.
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Research Products
(2 results)