2012 Fiscal Year Annual Research Report
ダイズ共生窒素固定系に関わる遺伝因子解明に向けた根粒菌多様性の比較ゲノム研究
Project/Area Number |
21310130
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Research Institution | Kyoto Sangyo University |
Principal Investigator |
金子 貴一 京都産業大学, 総合生命科学部, 准教授 (80370922)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 修正 公益財団法人かずさDNA研究所, 植物ゲノム研究部, 室長 (70370921)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | ゲノム / 植物 / 微生物 / 窒素固定 / 共生 / ダイズ / ゲノムアイランド |
Research Abstract |
Bradyrhizobium japonicum USDA6株の15ゲノムアイランド上の遺伝子構成についてUSDA110株との比較検討を行なった。USDA6ゲノムアイランドには二成分制御系のセンサータンパク質が多くコードされており、より多様な環境への適応に関連した機能をもたらす可能性を示唆した。これらの検討成果はRhizoBaseのUSDA6ゲノムデータベースに反映させた。 NBRPからUSDA6ゲノムクローンライブラリの配布を開始した。 Bradyrhizobium elkanii USDA61株の全ゲノム解読を行った。USDA61ゲノムは、101809 bpのプラスミドと9548186 bpの染色体からなる。タンパク質遺伝子は9346予測された。共生窒素固定関連遺伝子は共生アイランド上に存在する。USDA61共生アイランドはB. japonicumのものと塩基配列一致度が低く、tRNA-Gln遺伝子に隣接していた。これはB.japonicumとB.elkaniiの共生アイランドが系統的に別グループに属することを示す。 B. japonicum USDA122株、T9株ドラフトゲノム構造の比較解析をおこなった。T9株ゲノムのサイズは9.5Mbであり、19のゲノムアイランドの挿入に加え、932 kbの共生アイランドがみつかった。ゲノムアイランドのうち7は新規タイプである。T9とUSDA6とのゲノム比較では、2株のゲノム基本骨格が似ていた。USDA122株は9.0Mbのドラフト配列が得られ、10ヶ所にゲノムアイランドと予想される特異領域がみつかった。USDA122とUSDA110のゲノム比較では全体領域で塩基配列レベルでの同一性が認められるものの、複数の特異領域の存在と大きな逆位が生じていることが示された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(7 results)