2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21320012
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
湯浅 邦弘 Osaka University, 文学研究科, 教授 (30182661)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹田 健二 島根大学, 教育学部, 教授 (10197303)
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Keywords | 中国哲学 / 古文字学 / 出土資料 / 上博楚簡 / 清華大学竹簡 |
Research Abstract |
本年度(平成22年度)は当初計画に沿って、以下の三点について実施し、それぞれ充実した成果をあげることができた。 まずは、国内における研究会合である。昨年度末に公開された『上海博物館蔵戦国楚竹書』第七分冊には、『武王踐?』『鄭子家喪』『君人者何必安哉』『凡物流形』『呉命』の五文献が収録されていた。そこで、ただちに分担を決めて釈読を開始し、国内研究会合において読み合わせを行った。これらの成果を、汲古選書『竹簡が語る古代中国思想(三)』(浅野裕一編、汲古書院、2010年3月)として刊行した。 第二は、清華大学所蔵戦国楚簡の実見調査である。2008年秋、北京の清華大学が戦国時代の竹簡約2300枚を入手したとの情報が伝えられ、その後、インターネット上に、関係情報や竹簡の一部が公開された。盗掘の結果、海外に流出したものを清華大学の関係者が買い戻して、清華大学に寄贈したものであるという。我々研究グループは、2009年9月、清華大学を訪問し、海外の研究グループとしては初めて清華大学竹簡の実見を許された。その成果は、湯浅邦弘「清華大学竹簡と先秦思想史研究」(『中国研究集刊』第50号)として報告した。 さらに、上海の復旦大学「出土文献与古文字研究中心」を訪問し、裘錫圭教授を初めとする研究者と出土文献について議論を行った。
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Research Products
(3 results)