2010 Fiscal Year Annual Research Report
諸先学の作品調書・画像資料類の保存と活用のための研究・開発-美術史家の眼を引継ぐ
Project/Area Number |
21320033
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Research Institution | Independent Administrative Institution National Institutes for Cultural Heritage Tokyo National Research Institute for Cultural Properties |
Principal Investigator |
田中 淳 独立行政法人国立文化財機構東京文化財研究所, 企画情報部, 部長 (00163501)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中野 照男 独立行政法人国立文化財機構東京文化財研究所, 副所長 (20124191)
山梨 絵美子 独立行政法人国立文化財機構東京文化財研究所, 企画情報部, 近・現代視覚芸術研究室長 (30170575)
勝木 言一郎 独立行政法人国立文化財機構東京文化財研究所, 企画情報部, 情報システム研究室長 (50249918)
津田 徹英 独立行政法人国立文化財機構東京文化財研究所, 企画情報部, 文化財アーカイブズ研究室長 (00321555)
塩谷 純 独立行政法人国立文化財機構東京文化財研究所, 企画情報部, 文化形成研究室長 (90311159)
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Keywords | 美術史 / 文化財アーカイブ |
Research Abstract |
本研究は、東京文化財研究所および共同研究を行う諸機関が保管する美術作品に関わる資料(自筆調書、写真等)のテキストデータ化、画像データ化を推進する。情報資料の公開利用を見据えた整理だけを目的とするものではなく、それぞれの資料の調査・解析を通じ、その情報(調書・画像等)の収集者がどのような関心のもとで情報の収集がおこなわれたか、それが個人的な関心に留まらず、その傾向がその時代の他の研究者にもあてはまる共時的なものであったのかどうか、また収集者が収集情報にもとづき行った研究により、その時代の美術史研究にどのように寄与し、今日の美術史研究にどのように引き継がれてきたかについての検証を行う。蓄積された情報を最大限利活用することによって情報収集をおこなった先行の「美術史家の眼」を継承し、今後のそれぞれの美術史研究、文化財にかかわるさまざまな研究において発展させることを目的とする。また、劣化の進行している原資料については適切な保存方法を策定しながら、蓄積したデータについては公開・活用をするための研究開発を行う。今年度は「梅津次郎研究資料」の整理・データ入力約650件、「久野健研究資料類」等のデータ入力約3,000件、「田中一松研究資料」等の整理・データ入力約7,000件、「田中助一収集郷土史資料(萩博物館蔵)」の史料整理700件を行うとともに、「隈元謙次郎研究資料類」の整理、「今泉雄作資料」の翻刻作業を行った。
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