2012 Fiscal Year Annual Research Report
主体的鑑賞と評価還元を可能にする「パーソナルミュージアムコンシェルジュ」の開発
Project/Area Number |
21320039
|
Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
金 大雄 九州大学, 芸術工学研究科(研究院), 准教授 (90346859)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
牛尼 剛聡 九州大学, 芸術工学研究科(研究院), 准教授 (50315157)
岡田 義広 九州大学, 附属図書館付設教材開発センター, 教授 (70250488)
|
Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2013-03-31
|
Keywords | ミュージアムコンテンツ / 展示評価 |
Research Abstract |
本研究は、次世代型博物館に向けたインタラクティブ展示解説コンテンツと、その展示を効率的に評価できる展示評価支援システムの開発を目標としたものである。研究最終年度である本年度は、九州国立博物館において開発した携帯型展示解説システムを用いて実証実験を行った。 特に本年度は、子どもの博物館離れという問題の解決策として、子どもの博物館鑑賞を充実するためのひとつのアプローチを提案することを目的とした。そのために、子どもに博物館鑑賞を楽しんでもらうことに重点を置き、コンテンツの設計を行った。また、子どもの個人入館者のほとんどは保護者と一緒であるということを踏まえ、親子で鑑賞できるコンテンツを設計し、実証実験を通じてその有用性を検証した。実験は、博物館を回り様々な展示品に触れるという行為を促す内容のガイドコンテンツを取り入れたタブレット端末を用いて、小学生以下の家族連れ、55組を対象に行った。端末上で展示品にまつわるクイズやゲームなどの課題を与え、子どもは鑑賞を通じてそれらをクリアしていくものである。親は子どもと一緒に鑑賞しながら、課題のヒントや、タブレット端末上に示された展示品についての解説をしていくものである。 実証実験の際、自動ログ集計システムの集計結果から、ガイドシステムを使った鑑賞平均時間は41分で、傾向として男子よりも女子の鑑賞時間が長く、解説をしっかりと聞くことが確認できた。また、得られたとアンケート結果から、子どもを中心にして、親子で博物館を楽しむ際のひとつのモデルとして提示することができたと考えられる。結果、本研究で提案したインタラクティブ展示解説コンテンツと展示評価システムは、歴史系博物館で活用が見込めるものとなった。
|
Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|