2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21320047
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Research Institution | Nara Women's University |
Principal Investigator |
千本 英史 奈良女子大学, 人文科学系, 教授 (50188489)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小川 豊生 摂南大学, 外国語学部, 教授 (50169190)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 偽書 / 東アジア |
Research Abstract |
2011年度にpart.1を開いた「国際公開研究会 東アジアの神仏と文学 正典と『偽』なるものをめぐって」のpart.2を、6月30日に奈良女子大学で開催した。 それらの成果をもとにさらに新たな原稿を加えて、2013年3月に勉誠出版からアジア遊学シリーズの内の一冊として、『「偽」なるものの「射程」-漢字文化圏の神仏とその周辺』(2013年3月)を公刊した。 さらに、公刊された『アジア遊学』では紙数の関係上収めきれなかった資料性の高い五氏の論文を収めた「論考編」(A4版154頁)と、日本、中国、韓国、ヴェトナムの偽書について考える際に必要な資料を収めた「資料編」(同660頁)の二部から成る「研究成果報告書」を作成した。同報告書はCD-ROM版を作成し、広く研究者に配布した。 「資料編」では、一五年戦争時に植民地であった台湾の、台湾愛書会機関誌「愛文」に掲載された市島春城「日本の偽書大概」(この論文は今も日本の「偽書」の全体像を示している点では他の追随を許していないと考える)、マレーシア南方学院華人族与文化研究所所長の鄭良樹氏が、かつて香港中文大学での集中講義をまとめた『古籍弁疑学』の全訳、韓国の文筆家である金(キム)三雄(サムウン)氏が2004年に出版された『偽書』の古典偽書に関連する一九章の日本語訳、さらにヴェトナムの『漢喃書要目』の約四分の一のフランス語からの直訳での日本語訳、最新刊の『少数民族漢喃本書目目録』第一巻、第二巻の「書目名」と整理番号との対照表が収められており、今後の研究の土台となるものと信じている。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(10 results)