2011 Fiscal Year Annual Research Report
19世紀以前の日本と東アジアの〈予言文学〉をめぐる総合的比較研究
Project/Area Number |
21320051
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Research Institution | Rikkyo University |
Principal Investigator |
小峯 和明 立教大学, 文学部, 教授 (70127827)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡辺 憲司 立教大学, 日本学研究所, 名誉教授 (00123761)
金 文教 京都大学, 人文科学研究所, 教授 (60127074)
増尾 伸一郎 東京成徳大学, 人文学部, 教授 (60183943)
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Keywords | 〈予言文学〉 / 東アジア / INALCO / 北京日本学研究センター |
Research Abstract |
本年度の研究実績の概要は以下の通りである。 1.前年度に続き、日本及び東アジア、主に中国と韓国における<予言文学>に関連する資料の調査収集を行った。収集はコピー複写やデジタルカメラの撮影による。資料集を報告書にまとめる予定である。 2.<予言文学>に関連する資料集や研究書など内外の図書、資料類を購入した。 3.国内調査は、東京の国文学研究資料館、東京国立博物館、静嘉堂文庫、京都の檀王法林寺、茶道資料館、国際日本文化研究センター、田辺市の南方熊楠顕彰館、藤沢の遊行寺等々で行った。 4.海外調査は、中国北京の清華大学、国家図書館、国家人民大学、北京日本学研究センター、福建師範大学、韓国はソウルの延世大学、東国大学、国立中央図書館、ルーマニア・ブカレストのクリスチャン大学、フランス・パリの国立図書館、アメリカのハーバード大学、ボストン美術館等々、科研費の出張にとどまらず、学会の講演招待など折りにふれて調査の機会を得ることが出来た。 5.11月にパリの国立東洋言語文化研究院(INALCO)で、「<予言文学>の世界、世界の<予言文学>」のテーマで国際学会を開催した。主に既知の古典を<予言文学>の観点から読みかえる方法を主とし、多彩な面から照明を当てたもので、文学史の書き換えにもかかわるものといえる。この成果は、勉誠出版の月刊誌『アジア遊学』での特集号にまとめる予定である。 6.北京で東アジア古典研究会を組織し、「釈氏源流」を中心とし、<予言文学>をテーマに研究会を始め、2,3月に国家人民大学、北京日本学研究センターでそれぞれ実施した。 7.21,22年度に行った北京、ハノイでの<予言文学>学会をもとに『東アジアの今昔物語集・<予言文学>』の論集を勉誠出版から刊行予定で、現在校正中、5月に刊行予定である。 以上、調査収集の基礎的な作業と学会発表とが連動しておおきな成果をあげることができた。
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Research Products
(6 results)