2010 Fiscal Year Annual Research Report
敏感期以降における日本人英語学習者の、冠詞、時制の獲得に関する理論的・実証的研究
Project/Area Number |
21320078
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Research Institution | Miyagi Gakuin Women's University |
Principal Investigator |
遊佐 典昭 宮城学院女子大学, 学芸学部, 教授 (40182670)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小泉 政利 東北大学, 文学研究科, 准教授 (10275597)
那須川 訓也 東北学院大学, 文学部, 教授 (80254811)
SNAPE Neal 群馬県立女子大学, 国際コミュニケーション学部, 准教授 (10463720)
金 情浩 東北大学, 文学研究科, 助教 (70513852)
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Keywords | 敏感期 / 冠詞 / 特定性 / 三単現のs / 日本人英語学習者 / 教授法 / 否定証拠 |
Research Abstract |
本研究2年目であるH22年度は、日本人英語学習者の冠詞獲得の問題点に焦点をあてた。まず、冠詞獲得に関する実験を行い、特定性(specificity)が大きな役割を果たすことを明らかにすると同時に、冠詞獲得における否定証拠の役割に関する実験結果を得た。研究課題の成果を社会に還元する目的で、公開ワークショップ「日本人英語使用者の冠詞習得の問題点」を10月に開催し、約110名の参加者があった。また、日本言語学会夏期言語学講座「第二言語習得(初級)」を担当し、本研究の成果でる冠詞獲得の問題を講義で扱った。また、教授が冠詞獲得に及ぼす影響に関して、アメリカ応用言語学会(AAL2011)のコロキアムで研究成果を発表した。生成文法が教室での教授に及ぼす著書が海外で出版予定であるが、その一章に本研究成果が掲載されることになった。また、公開ワークショップの成果も、日本語で出版物としてまとめ、日本人の英語冠詞の問題点に関して、情報発信を行う予定である。さらに、脳機能イメージング、文処理、第二言語獲得、音韻論関連の論文を執筆し、学会発表を行った。 脳機能イメージング研究は、第二言語獲得における生得性と教授の関係に関するfMRIを用いた実験成果を扱った論文がJournal of Cognitive Neuroscienceに採択された。また、次年度に行う、冠詞と時制の脳機能イメージング実験の刺激文を作成し検討を行った。
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Research Products
(31 results)