2010 Fiscal Year Annual Research Report
テンス・アスペクト・モダリティの相関について-日本語と韓国語を中心に-
Project/Area Number |
21320082
|
Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
金 善美 宮崎大学, 教育・学生支援センター, 准教授 (20411069)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田窪 行則 京都大学, 文学研究科, 教授 (10154957)
コ ヨンジン 同志社大学, 言語文化教育研究センター, 教授 (90329954)
千田 俊太郎 京都大学, 文学研究科, 講師 (90464213)
鄭 聖汝 大阪大学, 文学研究科, 講師 (60362638)
|
Keywords | 意味論 / フィールドワーク / モダリティ / テンス / アスペクト / 済州島方言 / 宮古方言 |
Research Abstract |
本研究の目的は日韓両言語の対照研究、より詳しくは若年層には失われた特徴を持つ老年層の方言データ(済州語、宮古島方言)を収集し、日韓の標準語を合わせ比較対照することを通じて、テンス・アスペクト・モダリティ形式(以下TAM形式)の相関を明らかにすることである。平成22年度は、平成21年度に続き、月1回程度の打ち合わせ会を行った。打ち合わせ会では現地調査の報告、研究進捗状況の報告を行うとともにテンス・アスペクトを中心的な対象として扱い、データについて議論し、分析を行った。代表者、分担者はそれぞれ前年度に検討したデータを整理し、今年度分担者として加わった済州島方言の専門家であるコ・ヨンジンによる済州島のTAM形式に関するチュートリアルの機会を設け、これまでの調査結果に照らし合わせて議論を行った。5月には代表者金善美、分担者千田が済州島で現地調査を行い、主に老年層を対象とし自然談話データを収集した。8月には金善美、コ・ヨンジン、鄭聖汝が済州島で追加の現地調査及び済州大学にて文献集め及び当該大学で開かれた済州語研究会に出席した。12月には分担者田窪行則が宮古島現地調査を行い、前年度に引き続きテンス・アスペクトと証拠性モダリティを中心に聞き取り調査、自然談話データを収集し、タグを付けた。一方、代表者金善美が済州語の自然談話データを文字に書き起こした。その作業を通じて、韓国語(標準語)及び済州島方言とのテンス・アスペクト形式と証拠性との関係についての比較を進めた。年度末には分担者コ・ヨンジンと鄭聖汝がそれぞれの日程で済州入りし、コ・ヨンジンが済州大学の関係者と平成23年度夏の済州語研究会の開催日程の調整を行い、鄭聖汝が済州語の追加調査を行った。
|
Research Products
(16 results)