2011 Fiscal Year Annual Research Report
音声認識技術を取り入れた日本語発音自学システムの開発
Project/Area Number |
21320094
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
松崎 寛 筑波大学, 人文社会系, 准教授 (10250648)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
畑佐 由紀子 広島大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (40457271)
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Keywords | 音声学 / 外国語 / 音声認識 / 教育工学 / 教育学 |
Research Abstract |
発音を自学自習するための効果的な方法を様々な角度から追究し,得られた成果を元にインターネット教材を開発するために,本年度は,前年度に引き続き,以下の作業を行った。 (1)米国日本語学習者の発音特徴を学習させた音声認識エンジンおよびプロソディ調整ツールの開発 (2)画面上で指定した高さに合成し出力する機能の付与およびその精度を高める改良 前年度に開発したソフトには,「プロソディグラフに縦横の補助線がない」「区切りがわかりにくい」「音節の長短の別が表示されない」「無声化母音音節の表示位置の精度に問題がある」「横スクロール画面ではないため、短文と長文の表示比率が画面の大きさにより異なってしまう」等の問題があった。 これらの問題を解決するべく,モデル音声も学習者音声も同じ経路を通じて画面出力するプログラムを新たに組みなおし,韻律練習ソフトを開発した。この機能を箇条書きにすると,以下のようになる。 (1)モデル音および入力された学習者発音を自動的に分節する (2)各音節を,入力された高さにあわせ適切な箇所に表示 (3)モデル音と学習者発音を配置し,視覚的・聴覚的に比較可能にする (4)学習者発音は,円を上下に操作すると高さの合成が可能。話者はモデル発音と自分の発音の違いを視覚的に確認できるとともに,モデル音に近く合成された音声を聴覚的に確認することで,到達目標をより明確に把握することができる。 (5)モデル音声の性別を選択できる。データとプロソディ情報は、話者毎に保存可能 このソフトを筑波大学の留学生14名に試用し,そのコメントから韻律への気づきがどのように生じるか,そして適切な例文呈示,韻律情報の表示,フィードバックはいかにあるべきかを分析した。
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