2011 Fiscal Year Annual Research Report
ウェブ環境を利用したオープンリソース型スペイン語教育標準の応用
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21320099
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
齊藤 文子 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (20240731)
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Keywords | 外国語教育 / 双方向型教育 / マルチメディア / スペイン語 / 国際情報交換 / スペイン:メキシコ |
Research Abstract |
本研究の目的は、双方向型教材利用システムを開発、実用化し、ネットアーカイブ/システムを通じて国内外のスペイン語教習コミュニティの育成を同指すものである。3年目にあたる当該年度は、実施計画に基づき次の成果を出した。1.双方向型教材利用システムの運用:ウェブ上の各種の教材を使った教師と学生の双方向教材利用システム構築を一昨年に完成させ試験的運用を開始したが、23年度も引き続き、上田が大学での授業で運用し、作文練習の資料を収集した(http://spanish.ecc.u-tokyo.ac.jp/aries/forum/index.html)。24年度は実施する授業をさらに拡大する予定である。2.ウェブサイトのスペイン語版公開:ウェブサイトを国外でも閲覧できるようにするため、網野が中心となって、22年度はスペイン語に書き換えたものを試験的に運用し、23年度、一般に公開を始めた(http://spanish.ecc.u-tokyo.ac.jp/espanhol/)。また一部の映像はYouTubeに載せ、リンクを張ることで、国外からも簡単にアクセスできるようにした。3.教育素材資源の収集と編集:網野がペルーにおいて写真素材を撮影・編集("Ciudad de Ayacucho")、上田がスペインにおいてマドリード・コンプルテンセ大学及びマドリード・ヨーロッパ大学と協力して視聴覚教材を撮影・編集("Madrid multicultural"、"Produccion y evaluacion de materiales didacticos audiovisuales para ELE")、それぞれウェブサイトで公開した。ウリセス・グラナドスが22年度にメキシコにおいて取材・撮影した視聴覚教材の編集を完成させた("Pueblos magicos de Mexico"、"Mexico 2010, Bicentenario Independencia y Centenario Revolucion:Cronica de festejo")。4.学習者によるスペイン語視聴覚コンテンツ制作:授業を利用した、スペイン語中級レベルの学生によるスペイン語視聴覚コンテンツ制作に石橋が中心となって取り組み、ビデオ作品"Navidad y Kurisumasu"を完成させた。5.「研究発表」の項目で挙げたように、上田が国内外の学会で本研究の成果を発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ほぼ当初の計画通り進展している。教育素材資源に関しては、ホームページで公開するまでに労力と時間を要するが、順調に収集が進んだ。また国内外での本研究の成果発表も上田が中心となって行った。
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Strategy for Future Research Activity |
・双方向型教材利用システムの運用を通して、教育現場での利用方法について議論を深め、またこのシステムで得られるコーパスパタンリストの教育・研究での活用についても検討を進める。 ・教育素材資源の収集を引き続き海外で行い、その成果を編集したものをホームページを通して公開する。 ・次年度は最終年度であるため、本プロジェクトの研究成果発表を行う。ありきたりのシンポジウムではない形を計画している。
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Research Products
(6 results)