2009 Fiscal Year Annual Research Report
eラーニングコースとして提供するDVD映画を用いたWeb-CALLシステムの研究
Project/Area Number |
21320110
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Research Institution | Otani Womens University |
Principal Investigator |
大倉 孝昭 Otani Womens University, 教育福祉学部, 教授 (50223772)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小山 敏子 大阪大谷大学, 文学部, 准教授 (20352974)
野口 ジュディー津多江 武庫川女子大学, 薬学部, 教授 (30351787)
岩崎 暁男 東京国際大学, 言語コミュニケーション学部, 教授 (70203362)
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Keywords | eラーニング / CALL / DVD映画 / CEFR / コミュニケーション言語能力 |
Research Abstract |
外部のWeb Server上に公開したWeb-CALLを、CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠組み)の中で提唱されている日常会話の機能を学習者自身が検索し、それを他の学習者の前でロールプレイする活動を行った。 (1)学習目的:映画の中に頻出する英語コミュニケーションに必要不可欠なFunction(機能表現)をシーンから得られるジェスチャーやプロソディとともに習得する。 (2)学習者:英語コミュニケーションクラス受講者(学部1・2回生)13名(小山)、17名(岩崎) (3)実践回数:90分を4回(10月~12月初旬)、成果発表会(ロールプレイ)の収録(1月初旬) (4)学習手順・内容 1.システムの利用法説明、人数分の映画DVDを購入し個人別に配布・視聴。教材用映画スクリプトを表示し、音声の発話時刻をWeb-spreadsheetに取得。課されたタスクをこなすのに不足時間分は自主学習により補った。 2.SuggestionsやApologiesなどのコミュニケーション機能表現を文字列検索する。ビデオシーンで確認しスクリプト 3.2の機能表現を含んだシーンをペアで創作し、発表練習。 4.プレゼンテーション、ピアレビュー、ビデオ収録。 (5)学習者評価:実践後に行ったアンケート記述から「映画を使った取組がおもしろかった」「このような授業経験はとても興味深かった」など、本授業についての好意的な評価を得た。 同時に、いくつかの課題も明らかになった。 (1)Web上で動作することを目標に開発をしたが、PC教室やCALL教室では、PCの設定、ネットワーク環境、ユーザポリシィなど、Web閲覧においてもさまざまな制約があり、"いつでも誰でも"を実現するためには更なる研究開発が必要である。 (2)授業時間(90分)中にどのようなタスクをさせることが、授業満足度と興味関心と学習への動機づけを持続させるのか、また、具体的な英語力向上に結びつく多様なタスクの開発・実験・検証が必要である。
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Research Products
(1 results)