2010 Fiscal Year Annual Research Report
eラーニングコースとして提供するDVD映画を用いたWeb-CALLシステムの研究
Project/Area Number |
21320110
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Research Institution | Osaka Ohtani University |
Principal Investigator |
大倉 孝昭 大阪大谷大学, 教育福祉学部, 教授 (50223772)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小山 敏子 大阪大谷大学, 文学部, 准教授 (20352974)
野口 ジュディー津多江 武庫川女子大学, 薬学部, 教授 (30351787)
原島 秀人 前橋工科大学, 工学部, 准教授 (30238175)
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Keywords | eラーニング / CALL / DVD映画 / シャドーイング / 家庭学習 |
Research Abstract |
映画の物語性に基づく興味関心が学習の動機付けとして機能し、自主的学習が持続する学習環境の実現・実証を目指して、"DVD映画を教材とするWeb-CALL"を開発した。映画の再生時間にリンクした字幕文や問題をWebページ上でPCにセットしたDVDと同期再生して学習を進める。日本語字幕の非表示,特定チャプターのみを再生する機能など、教師が設定した条件下で個別にCALL学習を進めることを可能にした。moodle上のコースウェアとして提供し、自主学習で効果的に運用することを目指し、メディア心理学実験を行った。また、Webページ上でDVDビデオと字幕を同期させるだけではなく、その他の学習支援情報を提示可能化するFashコンポーネントを開発した。 東日本大震災の影響で、視線情報を計測する実験が年度をまたいでしまったが、被験者からは、概ね好意的な反応が得られた。特に、 1)字幕文のフォントを部分的に変更する機能(サイズ・書体・文字飾り・色など) 2)吹き出し方式による着目ポイント指示機能 3)字幕位置をビデオ窓内の任意箇所に移動する機能 などに意見が集まった。 しかし、DVDの場合は任意の再生箇所に移動する(ジャンプ)機能を繁雑に利用すると、ドライブから反応が返って来なくなる(フリーズする)トラブルが多発することが判った。利用者に注意を促す必要がある。 また、視線情報(視線停留時間)から、健聴の被験者においては、"英語字幕を読み取ろう"という傾向が強いことが判った。ただ、英語字幕が対象であり英語能力に依存するため、実験計画を練り直して、被験者数を増やして再実験を行いたい。
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Research Products
(2 results)