2009 Fiscal Year Annual Research Report
文書史料による近代中央アジアのイスラーム社会史研究
Project/Area Number |
21320134
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Research Institution | Kyoto University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
堀川 徹 Kyoto University of Foreign Studies, 外国語学部, 教授 (60108967)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
矢島 洋一 京都外国語大学, 外国語学部, 非常勤講師 (60410990)
磯貝 健一 京都外国語大学, 外国語学部, 非常勤講師 (40351259)
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Keywords | 中央アジア / イスラーム社会 / ロシア帝国 / 文書史料 / 近代史 / ウズベキスタン共和国 / パーレン / 国際研究者交流 |
Research Abstract |
本研究は、ロシア帝国支配時代における中央アジアのイスラーム地域社会を、文書史料の分析を通して明らかにしようとするものである。そうした目的を達成するために、平成21年度に実施した主要な研究活動は以下の2項目である。 1、古文書史料の調査・研究 平成21年8~9月にウズベキスタン共和国において、また、21年9月と22年3月にロシア連邦において、古文書の所在調査および文書収集の活動を実施した。こうした活動によって、中央アジアの古文書史料に関する新たな知見が得られるとともに、研究の基盤をなす古文書史料のデータが新たに獲得された。その他、21年9月3~5日にウズベキスタン共和国のタシュケント市で開催された国際会議において、研究代表者をはじめとするプロジェクトの参加メンバーが、本研究で実施している文書研究の成果の一部を発表して、国際学界に研究の重要性をアピールできたのも意義深いことであった。尚、当初計画していた第8回中央アジア古文書研究セミナーは、講師の来日日程の関係で、22年4月に開催されることとなった。 2、研究会の開催 (1)パーレン研究会。本研究で実施を計画している、パーレン伯爵によるトルキスタン視察報告書の研究を遂行するために、本年度は「パーレン研究会」準備会議が22年2月23日に開催された。そこでは、研究分担者で本研究会の責任者である矢島より基礎的な情報が提供され、次の段階に向けた研究計画を策定することができた。 (2)中央アジアの法制度研究会。第5回の研究会が5月31日に京都で、第6回が11月28~29日に静岡で開催された。本研究会に参加するメンバーは、それぞれ、歴史学、イスラーム法、ロシア法、比較法学等を専攻しているが、本年度の研究会を通して、稔りある学際的な共同研究に向けて、共通の認識と基盤が形作られてきたと思われ、次年度以降における研究の飛躍が期待される。
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Research Products
(11 results)