2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21320138
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Research Institution | Rikkyo University |
Principal Investigator |
高尾 千津子 立教大学, 文学部, 教授 (00247264)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
原 暉之 北海道情報大学, 経営情報学部, 教授 (90086231)
ウルフ ディビッド 北海道大学, スラブ研究センター, 教授 (60435948)
野村 真理 金沢大学, 経済学経営学系, 教授 (20164741)
中嶋 毅 首都大学東京, 人文科学研究科, 教授 (70241495)
小森 宏美 京都大学, 地域研究統合情報センター, 准教授 (50353454)
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Keywords | ユダヤ人 / ディアスポラ / 難民 / 冷戦 / 極東ロシア / ハルビン |
Research Abstract |
本年度も主に東欧・旧ソ連、イスラエル、アメリカ等に散在する文書館・図書館資料調査、ならびにフィールドワークなど現地調査が中心となった。今年度は革命から内戦期にかけての極東ロシア・中国東北部におけるユダヤ問題の資料調査のため、高尾、ウルフの両名はスタンフォード大学フーヴァー研究所文書館所蔵のジョン・ステファン文書、日本近代史手稿コレクションの資料収集を、また高尾はニューヨークユダヤ研究所にてロシア革命後のロシア系ユダヤ難民の極東ルート解明のため資料収集を行った。中嶋毅はフィンランド国立図書館スラヴ・コレクション室にてハルビン関係資料調査を行った。以上は本研究の軸である「ユーラシア・ユダヤ」ディアスポラ、すなわち20世紀にロシアからシベリアを通り日本さらにアメリカへと拡大したユダヤ人、さらに白系ロシア人のディアスポラと日本の軍・外交政策とのかかわりを解明するうえでの基礎資料調査である。 ホロコースト後から現在に至る旧共産圏ユダヤ問題の比較研究として野村、小森、高尾はポーランド、リトアニア(ヴィリニュス、カウナス)にて2週間にわたる現地視察調査を行った。小森はさらにエストニア・ユダヤ博物館の資料調査を行った。 2011年2月に立教大学にて研究会を開催し、組織外部の研究者を招き、ユダヤ関係資料のレクチャーと「戦前日本のユダヤ人政策」にかんする情報を交換、ならびに野村、小森の両名が今年度の中間報告を行った。
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