Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 武 専修大学, 法学部, 准教授 (70302784)
中田 瑞穂 名古屋大学, 大学院・法学研究科, 教授 (70386506)
成廣 孝 岡山大学, 大学院・社会文化科学研究科, 准教授 (90335571)
藤嶋 亮 明治学院大学, 国際学部・付属研究所, 研究員 (70554583)
吉田 徹 北海道大学, 大学院・法学研究科, 准教授 (60431300)
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Research Abstract |
研究の二年目に当たる2010年度は,まず6月の比較政治学会で,自由企画として本科研の中間的研究成果に基づく分科会を行った。空井は,「政党システム」の概念に関する理論的な検討の成果を明らかにし,成廣は入手可能なデータに基づき,政党システムの選挙民レベルでの変化に関する概観を行った.その上で,個別事例の検討として,吉田はフランスの大統領と政党の関係について,中田はチェコとスロヴァキアにおける,政党のリンケージ戦略について,網谷はドイツの選挙綱領を題材とした政党の戦略分析の可能性について報告を行った.これにより,各々研究の進展の方向について一定のとりまとめを行うとともに,学会でのフロアからのコメントによりいくつかの示唆を得た. これを踏まえて,8月の研究会では,研究成果の取りまとめに向けて,プロジェクト全体の進め方について議論を行った.その中では,1950~60年代の政党システム安定期については,入手可能な計量データが不足しているため,正面から比較研究の対象とするというよりは,歴史的背景として各章の記述に盛り込むこととすること,比較研究の価値を高めるために,スウェーデンと日本についての協力を依頼することなどが合意された. その上で,12月には新たな協力者を加えた研究会を行い,研究全体の枠組や取りまとめの日程などについての打ち合わせを行った. このほか各分担者は関連する研究成果の一部を,公刊物や学会発表の形で適宜公表した.
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