2012 Fiscal Year Annual Research Report
未(非)承認国家をめぐる国際関係に関する学際的研究
Project/Area Number |
21330038
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
中井 和夫 東京大学, 総合文化研究科, 教授 (40188868)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
遠藤 貢 東京大学, 総合文化研究科, 教授 (70251311)
石田 淳 東京大学, 総合文化研究科, 教授 (90285081)
|
Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2013-03-31
|
Keywords | 国際政治 / 国際法 / 未承認国家 / 国家承認 |
Research Abstract |
今年度は本研究課題の最終年度であった。研究代表者・分担者らによる研究活動が引き続き精力的に推進され、豊富な研究成果へと結実した。具体的には、まず「未(非)承認国家」に関する文献・資料の収集がこれまでと同様に進められた。これら文献は、本研究の学際性を反映して、内戦や国家破綻、国際政治や国際法、さらにアフリカの歴史や政治など、きわめて広範な分野に及んでおり、その多くが東京大学大学院総合文化研究科「人間の安全保障」プログラムの図書室の蔵書として広く閲覧の対象とされている。これまで収集した膨大な文献・資料とあわせ、「未(非)承認国家」をめぐる研究活動のための貴重な研究資源となることが期待される。また海外調査については、連携研究者の柴が「未(非)承認国家」の典型例ともいうべきコソヴォを訪れ、紛争と和解をめぐる国際会議に出席したほか、セルビアも含め、史料収集などの研究活動を精力的に展開した。さらに、研究代表者・分担者らによる学術的な研究成果が、今年度も続々と生み出され、さまざまな場で公開されている。ソマリア・ソマリランドを中心に、国家破綻や未承認国家をめぐる問題を歴史的な視点もからめ広範に考察した遠藤の研究、ソマリア等国家破綻の状況においても問題となり得る海洋安全保障をめぐる国際法の文脈において非国家主体の脅威を取り上げた連携研究者・西村の研究、あるいはソマリアをはじめアフリカにおけるさまざまな国家破綻や「事実上の国家」形成の過程を、シミュレーション・地理情報システムといった多様な方法論を駆使して分析した連携研究者・阪本の研究など、その内容はきわめて多彩である。
|
Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(7 results)