2009 Fiscal Year Annual Research Report
企業ミクロデータに基づくソフトウェア産業の実証分析:産業構造、生産性、人的資本
Project/Area Number |
21330061
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Research Institution | Kansai University |
Principal Investigator |
峰滝 和典 Kansai University, 付置研究所, 研究員 (60535839)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鵜飼 康東 関西大学, 総合情報学部, 教授 (70098101)
竹村 敏彦 関西大学, 付置研究所, 助教 (00411504)
中澤 健史 関西大学, 付置研究所, PD (90440958)
今川 拓郎 関西大学, 付置研究所, 研究員 (20324840)
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Keywords | ソフトウェア企業 / 多重下請け構造 / 人材の教育 / 生産性 / 情報処理試験 / 情報セキュリティ / GIS |
Research Abstract |
本研究の目的は、日本のソフトウェア産業の企業間取引ネットワークの変化が生産性にもたらす効果および新しいIT人材の育成の効果を計測し、その結果を踏まえて、ソフトウェア産業に対する政策立案のための情報を提供することにある。 本年度は、まず、峰滝と中澤は、GIS(Geographic Information System:地理情報システム)を使用して東京都における情報サービス産業の立地分析を行い、そこから得られたデータをもとに計量分析を行った。その結果、情報サービス関連企業が人件費やオフィス賃料の安い地域に立地してコストを削減するよりも、依然として対面接触によるコミュニケーションを重視しているということを確認している。次に、竹村・峰滝・今川は労働者の情報セキュリティ対策等に対する意識について実証分析を行った。その結果、効率的な情報セキュリティ対策につながるモチベーションをもたせるシステム(権限移譲、ストックオプションなど)の導入・充実や情報セキュリティ教育の充実が必要であることを明らかにしている。これらの結果を踏まえて、峰滝を中心に、ソフトウェア産業に属する企業(約4000社)に対して郵送アンケート調査の設計を行い、実施した。そして、約500社から回答を得ることができた(回収率は約12.5%である)。なお、これらの分析は平成22年度に本格的に行っていく。さらに、この調査を補完するために、鵜飼は、中国・上海の実務家および研究者のヒアリング調査を実施し、台湾ソフトウェア産業と中国ICT産業の間でのいわゆる「両岸連携」が急速に進んでいることを確認している。
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Research Products
(17 results)
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[Journal Article]2009
Author(s)
K.Jayanthakumaran
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Journal Title
Advanced Technologies(IN-TEH)
Pages: 73-89
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