2009 Fiscal Year Annual Research Report
日本の企業ファイナンスに関する実態分析:リレーションシップ型金融の意義と限界
Project/Area Number |
21330076
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
内田 浩史 Kobe University, 経営学研究科, 准教授 (60294295)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小倉 義明 立命館大学, 経営学部, 准教授 (70423043)
筒井 義郎 大阪大学, 経済学研究科, 教授 (50163845)
根本 忠宣 中央大学, 商学部, 教授 (40327739)
家森 信善 名古屋大学, 経済学研究科, 教授 (80220515)
渡部 和孝 慶應義塾大学, 商学部, 准教授 (80379106)
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Keywords | 企業ファイナンス / リレーションシップ / 金融機関 |
Research Abstract |
本研究の独創性は、自らアンケートを設計してデータを収集し、分析する点にある。このアンケートは2010年度に実施を計画しているが、本年度(2009年度)はこのアンケートのために、メンバー全員で準備・設計を行うと共に、アンケート以外のデータを用いた各自の分析を行った。 アンケートの準備に関しては、メンバー各自が実施方法、内容等についてアイデアを十分検討した上で、8月のミーティングに持ち寄った。その際には金融機関支店長へのアンケートを最優先に検討し、難しい場合には企業向けアンケートに切り替えることとなった。その後の各方面に対する調査の結果、支店長アンケートでは十分な回答が得られない恐れがあることが分かったため、企業向けアンケートの実施に向けての検討に切り替えた。このアンケートについては他のデータベースとの接続可能性や分量、時期などについて、民間の企業情報会社とのやりとりも行った上で、3月のミーティングで全員による検討を行った。その結果、入札を行った上で6・7月頃に調査会社を決定し、秋には実施(質問票を発送)する、というスケジュールが決定され、合わせて質問票の設計を開始することとした。各メンバーが独自に行う研究、つまりアンケートに依存しない形での本プロジェクトのテーマに関する研究については、研究発表欄に挙げたとおり査読付き学術雑誌等への発表を行っており、これら以外にもいくつかの論文を執筆し、投稿あるいは投稿準備を行っている。 以上の他に、本研究の成果を発表し、関連する全国の研究者との研究交流を活発化するために、「地域金融コンファレンス」(8月26、27日、於大阪大学)の企画、運営の支援を行った。
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