2010 Fiscal Year Annual Research Report
日本の企業ファイナンスに関する実態分析:リレーションシップ型金融の意義と限界
Project/Area Number |
21330076
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
内田 浩史 神戸大学, 経営学研究科, 准教授 (60294295)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小倉 義明 立命館大学, 経営学部, 准教授 (70423043)
筒井 義郎 大阪大学, 経済学研究科, 教授 (50163845)
根本 忠宣 中央大学, 商学部, 教授 (40327739)
家森 信善 名古屋大学, 経済学研究科, 教授 (80220515)
渡部 和孝 慶應義塾大学, 商学部, 准教授 (80379106)
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Keywords | 企業ファイナンス / リレーションシップ / 金融機関 |
Research Abstract |
本研究の独創性は、自らアンケートを設計してデータを収集し、分析する点にある。昨年度の準備作業に基づき、本年度はアンケートを実際に実施した。実施に際しては、まず調査会社の選定を5月ごろから開始し、7月の技術審査、8月の公募入札を経て、(株)東京商工リサーチを選定した。質問票の設計ならびに調査対象企業の選定については、4月から作業を開始し、その後大体の案を固めた上で、8月にミーティングを行って詳細について議論したのち、9月末に確定した。調査票はサンプル企業13579社に対して10月8日に郵送され、11月30日までの調査期間に2703社の回答を得た(回答率19.91%)。さらに、12月には回答企業の財務データを購入し、分析のためのデータを整備した。その後、得られたデータの特徴を掴むため、本格的な分析のための基礎資料として、得られたデータの記述統計を整理して簡単な分析を行うサマリー論文を執筆している。今後は、得られたデータを用いて各メンバーがそれぞれの分析を開始し、メンバー間で相互にフィードバックを行いながら、研究を進めて行く予定である。 以上の他に、本研究と密接に関連するテーマに関して全国の研究者を集めて毎年一回開かれている「地域金融コンファレンス」(これまで大阪大学・名古屋大学において計3回開催)について、本年度第4回大会(8月24、25日、於信州大学)に対する補助(発表者招聘旅費等)を行った。また、Norwegian School of Economics and Business AdministrationのCarsten Bienz助教授を招き、セミナーを開催した(2010年6月、於神戸大学)。
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Research Products
(5 results)