2011 Fiscal Year Annual Research Report
日本の企業ファイナンスに関する実態分析:企業の環境変化と金融機関のあり方
Project/Area Number |
21330076
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
内田 浩史 神戸大学, 経営学研究科, 准教授 (60294295)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小倉 義明 立命館大学, 経営学部, 准教授 (70423043)
筒井 義郎 大阪大学, 経済学研究科, 教授 (50163845)
根本 忠宣 中央大学, 商学部, 教授 (40327739)
家森 信善 名古屋大学, 経済学研究科, 教授 (80220515)
渡部 和孝 慶應義塾大学, 商学部, 准教授 (80379106)
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Keywords | 企業ファイナンス / リレーションショップ / 金融機関 / 内部組織 |
Research Abstract |
本研究の独創性は、自らアンケートを設計してデータを収集し、分析する点にある。昨年度に実施したアンケート調査から得たデータを用いて、本年度は実際に研究を開始し、論文を執筆した。まず、本格的な分析のための基礎資料として、得られたデータの記述統計を整理して簡単な分析を行うサマリー論文を執筆し、公刊した(中岡・内田・家森(2011)(1)および(2))。また、アンケートと並行して行ってきた金融機関に対するインタビューについても、その概要をまとめたサマリー論文を発表した(Nemoto,Ogura,and Watanabe(2011))。これらのサマリー論文では、これまでの研究では明らかでなかった金融機関の内部組織と貸出に関して、さまざまな知見が得られている。得られたデータを用いた研究としては、財務諸表の監査が金融機関からの借り入れに与える影響を調べる研究、金融機関の内部組織と情報生産との関係を調べる研究を行っており、いずれも本年度中にはディスカッションペーパーとしてまとめ、査読つき学術雑誌への投稿を行う予定である。 本研究では、アンケート調査のデータを用いない研究も行うことにしているが、そうした研究としては、地域金融・協同組織金融機関に関する研究、金融機関の融資担当者の役割に関する研究などについて、論文を執筆した(下記成果欄参照)。 以上の他に、本研究と密接に関連するテーマに関して全国の研究者を集めて毎年一回開かれている「地域金融コンファレンス」(これまで大阪大学・名古屋大学・信州大学において計4回開催)について、本研究費による補助の下、本年度第5回大会(9月1、2日、於神戸大学)を行った。
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Research Products
(16 results)