2011 Fiscal Year Annual Research Report
世界貿易の拡大と取引制度の再編:19-21世紀アジア・北米の歴史比較分析
Project/Area Number |
21330083
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Research Institution | Hitotsubashi University |
Principal Investigator |
城山 智子 一橋大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (60281763)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
神田 さやこ 慶應義塾大学, 経済学部, 准教授 (00296732)
柳生 智子 慶應義塾大学, 経済学部, 准教授 (40306866)
島西 智輝 香川大学, 経済学部, 准教授 (70434206)
杉原 薫 京都大学, 東南アジア研究所, 教授 (60117950)
村上 衛 京都大学, 人文科学研究所, 准教授 (50346053)
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Keywords | 世界経済 / 比較経済史 / 北米 / アジア / 取引制度 / 自由貿易体制 / 中華帝国 / オスマン帝国 |
Research Abstract |
19世紀から20世紀前半、国境を越えた商品・サーヴィスの取引のみならず、労働力・資本の移動が活発化し、世界規模での貿易・市場が飛躍的に拡大した。従来、この様なマクロ・レベルでの変化の動因は、自由貿易体制を始めとする国際貿易レジームとの関係で議論されてきた。しかし、自由貿易体制という国家間の取り決め自体は、必ずしも貿易の拡大を促す所与の条件ではない以上、社会経済的背景を異にする世界各地の取引の現場で、それらが機能するメカニズムこそが問われなければならない。こうした研究状況に鑑みて、本研究は、新たに交易ネットワークに組み込まれたアジア・北アメリカの主要な商業都市に於ける、取引制度の態様を比較分析する。平成23年度は、社会経済史学会第80回全国大会(平成23年5月於立教大学)にてパネル"The Expansion of the Global Economy and Changes of Local Market Institutions in the Mid-19th Century:TheFree-Trade Regime Reconsidered"を開催した。そこでは、オスマン帝国と清朝の関税制度の検討から、両帝国の外国貿易への開放性を指摘し、19世紀中葉の世界的不況の伝播の分析から、18-19世紀にかけてのグローバルな取引連鎖を明らかにした。こうした議論を踏まえて、World Economic History Congress 2012(平成24年7月 於南アフリカ)でのセッション"Intra-Asian Trade during the "Long 19^<th>Century": Formation and Dynamics of Commodity Chains"での成果発表の準備を進め、平成24年3月、京都大学にて発表準備の国際ワークショップを開催した。
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Research Products
(10 results)