2010 Fiscal Year Annual Research Report
「化石資源世界経済」の形成と森林伐採・環境劣化の関係に関する比較史的研究
Project/Area Number |
21330084
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
杉原 薫 京都大学, 東南アジア研究所, 教授 (60117950)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柳澤 悠 東京大学, 東洋文化研究所, 名誉教授 (20046121)
斎藤 修 一橋大学, 経済研究所, 客員教授 (40051867)
石川 登 京都大学, 東南アジア研究所, 准教授 (50273503)
谷口 忠義 新潟青陵大学短期大学部, 短期大学部, 准教授 (40293162)
神田 さやこ 慶應義塾大学, 経済学部, 准教授 (00296732)
|
Keywords | 化石資源 / 世界経済 / 森林伐採 / エネルギー / 環境負荷 |
Research Abstract |
第2年度は次のワークショップ、研究会を開催した(いずれも京都大学)。 2010年7月4日「軍事化・非軍事化のポリティカル・エコノミー-南アジア・中東地域の趨勢と変動-」基盤研究Brガーンディーにおける生命・生存・スワラージー-非暴力思想の世界史的水脈-」と合同で、世界経済の石油への依存と軍事化の関係を議論した。杉原「中東軍事紛争の世界経済的文脈-石油、兵器、資金の循環とその帰結-」に酒井啓子氏(東京外国語大学)が、杉原「インド軍事化の長期趨勢-SIPRI, ACDA, IISSのデータによる国際比較-」(佐藤史郎・中西宏晃と共同)に堀本武功氏(尚美学園大学)が有益なコメントを寄せられた。 2011年3月7-8日京都大学グローバルCOEプログラム「生存基盤持続型の発展を目指す地域研究拠点」との合同で、本科研メンバーの成果を議論した。柳澤報告に藤田幸一(京都大学)、神田報告に田辺明生(京都大学)、谷口報告に川井秀一(木質科学、京都大学)、斎藤報告に大島真理夫(大阪市立大学)の諸氏がコメントされた。また、小堀聡『日本のエネルギー革命-資源小国の近現代-』をめぐって、橘川武郎(一橋大学)、籠谷直人(京都大学)の諸氏のコメントを含むパネル討論を行った。このように、今年度は、メンバーの成果公表の進展にあわせ、専門家との討論によるレベルアップに力を注いだ。柳澤、杉原、神田が内外の査読付き雑誌に、本研究に直接関係する成果を公表したことも特記に値する。 研究面では、斎藤、杉原、石川、神田が海外で調査、報告を行うとともに、本格的な国際交流に関わった。杉原は、ステレンボッシュ大学(南アフリカ)、カリフォルニア大バークレー校などで、化石資源依存のもたらす世界経済の構造変化について議論し、国際経済の理解に一石を投じようとした。来年度以降の国際会議の組織などに、その成果が反映されることが期待される。
|
Research Products
(28 results)