2011 Fiscal Year Annual Research Report
次世代医療ナレッジマネジメントの研究-最先端電子クリニカルパスを中心に-
Project/Area Number |
21330089
|
Research Institution | Japan Advanced Institute of Science and Technology |
Principal Investigator |
梅本 勝博 北陸先端科学技術大学院大学, 知識科学研究科, 教授 (40114938)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池田 満 北陸先端科学技術大学院大学, 知識科学研究科, 教授 (80212786)
杉原 太郎 北陸先端科学技術大学院大学, 知識科学研究科, 助教 (50401948)
山崎 友義 宮崎大学, 医学部, 技能補佐員 (50586609)
|
Keywords | ナレッジマネジメント / クリニカルパス / 医療情報 / 知識創造 / 電子カルテ / スマートフォン / 宮崎大学病院 / コミュニケーション |
Research Abstract |
22年度の第7回International Conference on Knowledge Management22-23 October 2010, Pittsburgh, Pennsylvaniaで発表した次世代医療ナレッジマネジメントの理論モデルとガイドラインを第1版とし、これらを宮崎大学医学部附属病院(宮崎大学病院)のクリニカルパス活動の実践で改善していく研究を行った。その成果を第4回International Conference on Applied Human Factorsand Ergonomics, San Francisco(2012年6月21-25日)で発表する(査読済み論文は印刷中)。改良したガイドラインを用いたクリニカルパスの改善システムを宮崎大学病院で実働しているクリニカルパスに適用させ、その成果を第38回診療録管理学会(2012年9月6-7日、名古屋市)で発表する予定である。 上記のクリニカルパス改善システムを導入し、宮崎大学病院の医療従事者達がどのように知識を共有・活用・創造したかを、第13回日本クリニカルパス学会学術集会(2012年12月7-8日、岡山市)で発表する予定である。 上記の理論的モデルとガイドラインの改良過程で、宮崎大学の医療従事者間でリアルな患者情報を共有することが、知識創造過程で重要であることが明らかになった。リアルな患者情報を医療従事者間で共有するためのツールとして、宮崎大学病院で利用されている最先端電子カルテに連携したスマートフォンの運用状況を調査した。調査結果より、電子カルテと連携したスマートフォンを用いた医療情報の共有は、医療従事者間のコミュニケーションを促進する効果があることを認めた(第31回医療情報連合大会,鹿児島)。このコミュニケーションはクリニカルパス活動で有効なことが示唆できた(第12回日本クリニカルパス学会学術集会で発表)。このスマートフォンを用いた医療従事者間のコミュニケーションは、専門が異なる知識を理解させる有効なツールとなる可能性を示した(検査と技術第40巻1号で発表)。
|
Research Products
(4 results)