2010 Fiscal Year Annual Research Report
ワーク・ライフ・バランスと父親の育児に関する日本・スウェーデン・EU比較研究
Project/Area Number |
21330116
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
高橋 美惠子 大阪大学, 世界言語研究センター, 准教授 (90324871)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
善積 京子 追手門学院大学, 社会学部, 教授 (80123545)
斧出 節子 華頂短期大学, 生活学科, 教授 (80269745)
松田 智子 佛教大学, 社会学部, 准教授 (50250197)
釜野 さおり 国立社会保障・人口問題研究所, 人口動向研究部, 室長 (20270415)
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Keywords | ワーク・ライフ・バランス / 父親の育児 / 国際情報交換 / 多国籍 |
Research Abstract |
1. 日本調査の実施:2009年度にスウェーデン調査を基に設計した研究枠組みに沿って子育て世代の父親の育児という切り口からワーク・ライフ・バランスのあり方を探るべく、以下の要領で調査を実施した。調査対象者は大阪府を中心とする関西圏に居住し、未就学児をもつ就労中の有配偶男女(共働き世帯)とした。対象者のサンプリングと調査に関わる業務の一部を(株)日本リサーチセンターに委託し、調査対象者には、事前に自記式アンケート調査(事前調査)票を郵送した。事前調査の結果を踏まえ、半構造的(Semi-structured)インタビュー調査を、追手門学院大阪城スクエアの会場にて、次の3回に渡り行った;(1)2010年4月29日~5月3日、(2)8月27日~9月5日、(3)11月21日~27日。インタビューの合計数は、男性53ケース、女性51ケースの計104ケースで、インタビュー内容は全てデジタル録音した。 2. 調査結果のデータ入力・整理ならびに分析:調査結果をスウェーデン調査等のデータと比較可能とするため、分析用のデータ入力ファイルを設計・作成した。インタビューのテープ起こし作業を順次行い、事前調査のデータとテープ起こしの内容をそれぞれ分析用のファイルに入力・整理する作業を進めた。本研究の枠組み、ならびにデータ分析の一部から得られた知見を、2010年11月7日、「日本社会学会第83回大会」にて報告した。 3. スウェーデンの子育て支援体制の研究:父親の育児促進に向けた社会的支援のあり方を検討することも本研究の目的である。地域のサポートネットワークの構築体制を捉えるため、2009年度に視察を行った、ストックホルム市エルブシュー地区の「ネットワークハウス(Natverkshuset)」の所長と副所長を招き、本研究チームと(財)京都市ユースサービス協会、(財)京都市女性協会との共催で、2010年11月5日、ウイングス京都にて、公開セミナー「男女共同参画社会にむけた地域支援のあり方を考える-京都市とスウェーデン・ストックホルム市の若者・家族支援の事例を通して-」を開催した。
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Research Products
(3 results)