2011 Fiscal Year Annual Research Report
犯罪者(特に、少年犯罪者)の社会復帰に関する理論的検討とアクションリサーチ
Project/Area Number |
21330133
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Research Institution | University of Shizuoka |
Principal Investigator |
津富 宏 静岡県立大学, 国際関係学部, 教授 (50347382)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小長井 賀與 立教大学, コミュニティ福祉学部, 准教授 (50440194)
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Keywords | 犯罪者 / 社会復帰 |
Research Abstract |
1長所基盤モデルについての検討は、「支援」による客体化を乗り越えて、被排除者である若者を主体化するという課題を問題意識として、被排除者の主体化というストーリーを支える素材を、ポジティブ心理学による心理的基盤及びソーシャルワークによる社会的基盤をもとに探求し、さらに、当事者の主体性を促進する条件について提言した、社会的排除の被排除者である若者の主体化を支える文脈形成に向けて」という小稿にまとめた。 2アクションリサーチについては、特定非営利活動法人セカンドチャンス!を中心に、非行を犯した当事者を主体とする活動を展開した。主な内容は、 ・全国各地における交流会活動:ほぼ1カ月に一度の頻度で、東京、大阪、名古屋、広島、福岡、長野において、20代、30代の先輩当事者が責任者となり、出院者を対象に行ってきた。 ・各地の少年院における講演活動:全国各地の少年院から依頼を受けて、当事者中心に講演活動を行ってきた。 ・その他の講演・執筆活動:当事者主体による非行少年支援の考え方を伝えるために、保護司会、更生保護女性会などの依頼に応じて講演を行ったり、また、関連雑誌や書籍への執筆依頼に応じて、執筆活動も行ってきた。 ・ミニシンポジウムの実施:名古屋、大阪、福岡の交流会を中心として、支援の輪を広げるため、ミニ・シンポジウムを行った。
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