2010 Fiscal Year Annual Research Report
わが国におけるベーシック・インカムの政策導入に向けた総合的検討とネットワーク形成
Project/Area Number |
21330135
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Research Institution | Kyoto Prefectural University |
Principal Investigator |
小沢 修司 京都府立大学, 公共政策学部, 教授 (80152479)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山森 亮 同志社大学, 経済学部, 准教授 (90325994)
鎮目 真人 立命館大学, 産業社会学部, 准教授 (50285508)
亀山 俊朗 お茶の水女子大学, 教育研究特設センター, 講師 (70507425)
平野 寛弥 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 助教 (20438112)
堅田 香緒里 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 助教 (40523999)
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Keywords | 社会福祉関係 / 経済政策 / 思想史 / 社会学 / 政治学 |
Research Abstract |
平成22年度の研究活動実績の概要は以下の三つの点にある。第一に、昨年3月に設立したベーシック・インカム日本ネットワーク(BIJN)が連携するベーシック・インカム・アース・ネットワーク(BIEN)の世界大会(ブラジル・サンパウロで開催)に分担研究者5名が参加・報告した他、8月には韓国のネットワークとシンポジウムをジョイント開催し分担研究者1名が報告するなど研究目的に掲げている国際的なベーシック・インカムの研究交流を押し進めたことである。 第二に、日本においてベーシック・インカムの理解を深める活動として、11月にはブラジル・ベーシックインカムNPO交流プロジェクトと共催して「ブラジルNPOの貧困削減への挑戦-小さな村で始まったベーシック・インカム」を開催(ブラジルから2名を招聘)した他、同じく11月にBI・実現を探る会と共催で「ベーシック・インカム・現在から未来へ-ベーシック・インカム若手研究者と語り合おう!」を開催した。この他、2月27日には世界規模でのベーシック・インカムの導入を提案されている岡野内正氏(法政大学)とコメントに宇佐見耕一氏(アジア経済研究所)を迎え活発な議論を行った。 第三に、研究成果の発表として、5月の福祉社会学会研究大会(九州大学で開催)で分担研究者5名が報告した他、それぞれが所属する学会等で精力的な報告を行ったことである。 以上の他、ホームページを開設し(URLは後記)、メールニュースを発行してベーシック・インカム関連情報の提供を行うことにも着手した。これらの活動を通じて、日本におけるベーシック・インカム政第導入に向けた総合的検討とネットワーク形成を押し進めることができたと考える。
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Research Products
(34 results)