2010 Fiscal Year Annual Research Report
訪問介護の調整とヘルパー援助力の評価尺度の開発~満足度の差の原因を探る因果モデル
Project/Area Number |
21330136
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Research Institution | Mejiro University |
Principal Investigator |
須加 美明 目白大学, 人間学部, 教授 (40271457)
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Keywords | 社会福祉 / 高齢者福祉 / サービス評価 / 訪問介護 / サービス提供責任者 / 職務ストレス / 尺度 / 満足度 |
Research Abstract |
本研究の目的は,訪問介護の満足度の違いが,サービス提供責任者の調整業務力及びヘルパーの援助力の違いによって,また業務ストレスや事業所の支援の違いによって影響されるかどうかを明らかにすることである. この目的のために,サービス提供責任者のストレッサー尺度を昨年度開発したのに続き,今年度は(1)サービス提供責任者の調整業務力を測る尺度,(2)ヘルパーの援助力を測る尺度,(3)ヘルパーの業務ストレッサーを測る尺度,この3つの尺度案を開発し,それぞれ学会誌に投稿した(査読中).訪問介護の満足度には,ヘルパーとの関係の評価だけでなく,事業所の対応を評価する次元もあるが,事業所の対応の評価尺度が他の地域でも成り立つこと(交差妥当性)が確認でき,学会誌に掲載した.またサービス提供責任者の調整業務力とバーンアウトとの関連を解明する一環として,訪問介護計画が対利用者,対ヘルパー,対ケアマネに役立つという意識(計画の有効感)が,バーンアウトの影響を抑える緩衝効果をもつことを明らかにして学会誌に掲載した.これらの知見や開発した尺度を用いて,利用者満足度への影響の有無を検討することが平成23年度(最終年度)の課題になる.
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