2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21330163
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Research Institution | Kyoto Bunkyo University |
Principal Investigator |
濱野 清志 Kyoto Bunkyo University, 臨床心理学部, 教授 (10218547)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金山 由美 京都文教大学, 臨床心理学部, 教授 (00269739)
馬場 天信 追手門学院大学, 心理学部, 准教授 (00388216)
駿地 眞由美 追手門学院大学, 心理学部, 准教授 (10388217)
深尾 篤嗣 藍野学院短期大学, 第一看護学部, 教授 (40465878)
村川 治彦 関西大学, 文学部, 准教授 (20527105)
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Keywords | 身体疾患 / 病体験イメージ / SD評定 / 性別特徴 / 年代別特徴 |
Research Abstract |
大規模アンケート調査については、調査会社登録モニターを対象としたWeb調査を実施した。回答依頼メールを登録モニターに配信後、回答受付2日間でHP上での回答があった1088名を調査協力者とした。割り当て法によるサンプリングを行い、総数の目安を1000として、性別×年代(10代区分:20代~60代)の各カテゴリーがほぼ均一に配置されるようにした。 本調査では病の体験を「医療機関を受診後、治療や経過観察に1週間以上の通院または入院を要した体験すべて」と定義し、治療継続中・完治体験まで全てを含むこととした(事故・スポーツ障害・精神疾患は含まず)。Web調査では、最初に過去に経験した身体疾患について113個の疾患名リストから複数選択させ、その後現在の生活への影響度が高い病を上位3つ以内で選ばせた。そして、身体疾患がもたらすその後の生活や生き方の変化について回答させ、その病体験が今現在の生き方に与えた影響、及び未来に与えると思われる影響について、プラスの側面、マイナスの側面をそれぞれ0~100で回答させた。最後に病の体験イメージをSD法によってとらえる質問をおこなった。 病の体験イメージからは、3つの因子が抽出され、それらを軸に、性別、年代別の特徴をとらえ、整理をおこなった。これらの基礎データは、これまで例を見ない心理領域からの身体疾患の体験についての包括的調査であり、非常に貴重な資料となると思われる。平成22年度の日本心理臨床学会、日本心理学会において、5つのパートに分けて「身体疾患に対する心理臨床的アプローチの量的基礎研究」として発表する。 また、自由記述質問紙調査については、研究会議を重ねるなかで、一定の質問項目を整理し、調査を進める準備段階に至っている。これをもとに、平成22年度に本調査を実施していく。
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