2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21330163
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Research Institution | Kyoto Bunkyo University |
Principal Investigator |
濱野 清志 京都文教大学, 臨床心理学部, 教授 (10218547)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金山 由美 京都文教大学, 臨床心理学部, 教授 (00269739)
馬場 天信 追手門学院大学, 心理学部, 准教授 (00388216)
村川 治彦 関西大学, 人間健康学部, 准教授 (20527105)
駿地 眞由美 追手門学院大学, 心理学部, 准教授 (10388217)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 病の体験 / 身体疾患 / 質的調査 |
Research Abstract |
(1)「病の体験」に関する自由記述アンケート結果の分析 平成22年度に行った自由記述アンケート結果の分析は、諸般の事情で遅れていたが、今年度中に大筋の分析を終えることができた。その結果、「病気を意識する場面」「生活への影響」といった具体的側面では、「食」という要因がひとつの大きな軸であることが浮き彫りになった。「食」にダイレクトに影響の出る消化器系、内分泌・代謝系の疾患において食事に関連する場面や食生活への影響への記載が有意に多く、それ以外の呼吸器系、婦人科系、神経・筋肉系では有意に少なくなっている。その一方で、「人間関係の変化」「生き方・人生観の変化」といったより心理的な側面では、消化器系、内分泌・代謝系の疾患では特に傾向がみられないのに対して、呼吸器系、婦人科系、神経・筋肉系では「他者への想いや態度の変化」「生き方・人生観のネガティブな影響・変化」が多いという特徴が示された。また、具体的側面に関しても心理的側面に関しても性差が目立ち、男性では具体的側面、特に「食」での記載が有意に多いのに対し、女性では心理的側面での記載が多かった。疾患の違いによる「病の体験」の特徴上の相違は、病む本人を理解する上で貴重な内容であると共に、「病」そのものへの今後の対応を考える上でも意義深い結果であると考える。 (2) 特定疾患の病体験の調査の実施 上記の自由記述アンケートの結果を踏まえて、呼吸器系、循環器系、消化器系、内分泌・代謝系の4系列の疾患についてインタビュー調査を平成23年度に行なった。この調査データを、語りと樹木画描画の二点から、ひとりひとりの病体験を事例研究として検討してきた。 (3)研究会議の開催 5月1日、5月30日、7月4日、8月25日、11月1日、12月16日、1月20日、2月6日、3月6日、計9回 概ね19:00~21:00 京都文教大学キャンパスプラザ演習室にて開催。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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