2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21330169
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
森 周司 Kyushu University, システム情報科学研究院, 教授 (10239600)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
積山 薫 熊本大学, 文学部, 教授 (70216539)
樋口 貴広 首都大学東京, 大学院・人間健康科学研究科, 准教授 (30433171)
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Keywords | 知覚-行動系 / 実環境 / 知覚心理学 / スポーツ / 歩行 / 左右差 / 音楽 / 言語 |
Research Abstract |
次の3つのテーマについて研究を行った。 1. スポーツにおける予測と主観的運動強度の定量的評価(森とF.Mullerが担当)テニス選手のストロークコースの予測を時間的遮蔽法で測定した。その結果、ラケットとボールのインパクトの瞬間より前の時点での予測が選手は優れていることが分かった。主観的運動強度の評価については、把持圧による測定実験を準備中である。 2. 歩行中の空間認識における左右差の分析(樋口とL.Maloneyが担当)狭い隙間を歩いて通過するときに右側を多くぶつけるという先行研究の報告に関して、右足で隙間を通過することによる重心のシフトの可能性を排除して追証をおこなった。その結果、少なくとも一部の参加者は、通過する足以外の要因で隙間の右側を通過しやすいことがわかった。 3. 音楽家の第2言語習得能力の検討(積山と貞方マキ子が担当)音楽訓練経験者と非経験者の間で、第2言語音声知覚の成績比較を行っている。日本とオランダにおいて、日本語母語者には容易だがオランダ語母語者には難しい音韻対立(例:コンニャクと婚約、世界と石灰など)およびその逆(例:オランダ語の母音UとOEの対立による単語ペア)の刺激を作成し、音韻判断実験をおこなった。予備実験の結果、どの音韻対立の区別が難しいかは、母語によって明瞭に異なることが確認された。 以上の研究成果については、9月の日本心理学会(京都市)、11月のPsychonomic Society(ボストン)など国内外の学会で発表するとともに、論文を執筆している。また、9月には福岡において、L.Maloney以外の全てのメンバーで最初の研究打ち合わせを行なうとともに、メンバーの講演による国際ワークショップを開催した。L.Maloneyは10月に来日し、森、樋口と打ち合わせを行なった。
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[Presentation] Prospective control in running through apertures by American football players2009
Author(s)
Higuchi, T., Murai, G., Kijima, A., Imanaka, K., Wagman, J.B.
Organizer
The 15th biannual International Conference on Perception and Action
Place of Presentation
Minnesota, U.S.A.
Year and Date
2009-07-16
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