2012 Fiscal Year Annual Research Report
若者の「理工系離れ」対策としての高校工学予備教育の国際比較研究
Project/Area Number |
21330174
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Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
横尾 恒隆 横浜国立大学, 教育人間科学部, 教授 (30220544)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
角 和博 佐賀大学, 文化教育学部, 教授 (80145177)
上里 正男 山梨大学, 教育学研究科(研究院), 教授 (80193788)
佐藤 史人 和歌山大学, 教育学部, 教授 (80324375)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 工学予備教育 / 理系離れ / 国際比較研究 / 日本 / アメリカ / フランス / 国際研究者交流 |
Research Abstract |
本研究においては、高等教育段階の工学教育に関する予備教育としての工学予備教育の国際比較研究を、フランス、アメリカ、日本に関して行った。まずフランスについては、グランゼコールや大学工学部などの工学に関する高等専門教育入学者のために、リセの普通教育課程(S科)において、科学技術教育の関係教科として「エンジニア科学」科がある。同科は、特にマイクロエレクトロニクスや情報通信技術への研究にたゆまぬ努力の重要性、そのためのテクニシャン・エンジニア・研究者の必要性の増大に対処しようとするものである。この科目は、機械工学・自動化工学・電気工学・電子工学・情報の処理及びコミュニケーションといった重要な技術的分野を教育内容とし、関係する基本的な分野の知識と実践活動ができる能力を与えることを目標としている。 一方アメリカの「工学」をめぐる議論には、二つの潮流があるとされる。一つは、幼稚園から第12学年の全ての子どもを対象に技術者等の人材育成と工学に関する素養の形成に関するもので、もう1つは、4年生大学大学工学部進学準備プログラムに関するものである。アメリカにおける「工学予備教育」の特徴は、前者の「工学」に関する教育の小中高の接続があることと、後者のハイスクールにおける「工学予備教育Pre-Engineering education」のPLTWの例のように、総合制ハイスクールにおいて①基礎科目・②専門化分化した科目・③頂点科目(卒論など)で構成されている傾向にあることが指摘できる。 これに対し日本では、高校段階の理数教育充実のため、「スーパーサイエンス・ハイ・スクール」指定事業がおこなわれているけれども、数学や理科のみに重点が置かれ、工学や技術の教育の取り組みは、依然として少ない状態にある。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(4 results)