2009 Fiscal Year Annual Research Report
授業分析における記述と解釈の妥当性に関する実験的研究
Project/Area Number |
21330175
|
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
的場 正美 Nagoya University, 教育発達研究科, 教授 (40142286)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柴田 好章 名古屋大学, 教育発達研究科, 准教授 (70293272)
松下 晴彦 名古屋大学, 教育発達研究科, 教授 (10199789)
杉本 憲子 茨城大学, 教育学部, 講師 (70344827)
|
Keywords | 授業研究 / 授業分析 / 分析単位 / 解釈 / 思考様式 / 授業諸要因 / ドイツ教授学 / 授業記録 |
Research Abstract |
研究目的】本研究は、授業過程の相互作用を記述・解釈し、授業過程に介在する要因を抽出とその要因と諸理論の諸概念と照応し、(1)記述記号と思考形式の関係、(2)記述記号の可逆性、(3)動作の記述可能性、(4)分析単位の妥当性、(5)解釈の明示性、(6)抽象の程度という6点の妥当性を検証することによって、1)子どもの認知的、2)相互作用的、および3)教師の認識的レベルの諸要因相互の関連を明らかにすることを目的としている。 【研究結果】 2009年度の研究成果として次のことが明らかになった。 1.記録の収集と整理:実験活動、構成活動、表現活動、共同作業活動、討論など多様な思考様式が表れる授業記録を20以上収集した。ドイツの授業記録を整理した。 2.多元的分析単位:分析単位を一元的分析単位から多元的分析単位ヘシフトすることにより、解釈に限定や制限と同時に自由を与える基礎を形成できる。 3.分析単位と前理解:分析単位をどの車位に限定するかということは発言者の思考を分析する分析者の前理解と関係している。 4.子どもの発言には階層的構造があるという前提は疑わしい。 【成果の発信】 WWALS(園際授業研究学会)での発表、日本カリキュラム学会での発表、インドネシアでの招待講演を通して、研究成果を公表してきた。
|
Research Products
(6 results)