2011 Fiscal Year Annual Research Report
E.FORUMカリキュラム設計データベースを活用したスタンダードの開発
Project/Area Number |
21330177
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
矢野 智司 京都大学, 教育学研究科, 教授 (60158037)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川崎 良孝 京都大学, 教育学研究科, 教授 (80149517)
田中 耕治 京都大学, 教育学研究科, 教授 (10135494)
西岡 加名恵 京都大学, 教育学研究科, 准教授 (20322266)
中池 竜一 京都大学, 教育学研究科, 助教 (00378499)
趙 卿我 京都大学, 教育学研究科, 助教 (30583140)
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Keywords | 教育評価 / カリキュラム / データベース / スタンダード / パフォーマンス評価 / パフォーマンス課題 / ルーブリック / 思考力・判断力・表現力 |
Research Abstract |
本プロジェクトでは、E.FORUM会員の協力を得ながら、社会的に共通理解された目標=評価基準であるスタンダードの開発を進めている。平成23年度は、主に下記の研究を行った。 1.『「スタンダード作り」基礎資料集』を踏まえた検討:本プロジェクトでは、1年以上パフォーマンス課題を取り入れた実践づくりに取り組んでこられたE.FORUM会員37名に、「概要」「『本質的な問い』の入れ子構造図」「『永続的理解』の入れ子構造図」「パフォーマンス課題の例」「1年以上の発達を捉える長期的ルーブリック」「児童・生徒の作品例(公開可能なもの)」の6点が1セットになった「基礎資料」を書いていただき、『「スタンダード作り」基礎資料集』として印刷した(平成22年度)。平成23年度は、シンポジウム「活用すべき基礎・基本とは何か?:各教科等のスタンダードを探る」を開催し、特に国語、社会、算数・数学、理科、英語について、活用する力に結びつくような基礎・基本とは何かについて検討した。また、その成果を、雑誌『指導と評価』に連載した。 2.ルーブリック作りを通した実践の検討:中学校英語科のプレゼンテーションのパフォーマンス課題について、生徒の作品をご提供いただき、共同でルーブリック作りに取り組んだ。 3.各種成果の発表:生命性と有能性の統合的発達、新指導要録の特徴と課題、諸外国における評価改革の動向、図書館の枠組みなどについて調査し、成果を著書や雑誌論文等の形で発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
国語、社会、算数・数学、理科、英語科の基礎・基本について詳細に検討し、雑誌『指導と評価』において、包括的な「本質的な問い」と対応するパフォーマンス課題について提案する連載を掲載できたことは、当初の計画以上の進展であった。今後は、この連載論文の内容を「スタンダード(草案)」として広くE.FORUM会員に提示しつつ、さらなる検討を加えていくことが可能になると考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
各教科のスタンダードをさらに検討するため、平成24年度においては教科別の分科会を開催し、理論家と実践家がともに議論する場を設けることを予定している。また、実技・芸術系教科についても同様の形式でスタンダードを開発するため、研究協力者の協力を得ることを予定している。
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Research Products
(54 results)