2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21330180
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
山本 眞一 広島大学, 高等教育研究開発センター, 教授 (10220469)
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Keywords | 大学経営 / 大学職員 / アンケート調査 / キャリアパス / 人材 |
Research Abstract |
近年大学を巡る諸環境は、知識基盤社会化、グローバル化の中で大きく変化し、18歳人口の長期減少が大学にその教育・研究の在り方の変革を迫っている。また、このことは大学の活動を支え、かつ方向付ける大学経営にも大きな影響を及ぼそうとしている。すなわち大学経営は、従来の「教授会自治」的体制ではもはや行い難いほど複雑高度化してきている。しかし、新たな大学経営の実際的な在り方やこれを担う者つまり「大学経営人材」は誰であろうかという課題に関する研究は不十分である。一方現実には、教員と職員が目標を共有しつつさまざまな大学経営に当たる必要があり、「教職協働」の重要性が叫ばれるようになってきている。本研究は、ようやくその在り方や能力開発に関し検討が進みつつある事務職員に加えて、従来その研究が遅れている、部局長その他実際に管理職に登用されている教員の能力開発や企業・官庁等の外部からの人材導入を含めて、「教職協働」をふまえ、これらの大学経営人材養成をいかにして行うかについて、政策志向的かつ実践的な研究を行うことを目的とする。 平成23年度については、これまでの成果を踏まえつつ、第一に前年度に実施したアンケート調査にもとづき、大学経営に当たる関係者の意識の構造を探るとともに、大学経営人材の能力開発に係る最新かつ具体的なニーズの実態を分析し、論点を整理した。第二に、この時点までにとりまとめた研究成果が実践可能かどうかを検証するため、大学経営人材をメインテーマとする広島大学高等教育研究センターが主催する国際ワークショップを、平成23年11月に開催した。第三に、アンケート調査、国内大学訪問調査、外国大学の調査等を総合して、研究成果をとりまとめ、学会発表および論文執筆などによって、これを各方面に発信した。
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Research Products
(6 results)