2009 Fiscal Year Annual Research Report
旧制中等諸学校の『校友会誌』にみる学校文化の諸相の研究と史料のデータベース化
Project/Area Number |
21330182
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Research Institution | Gakushuin University |
Principal Investigator |
斉藤 利彦 Gakushuin University, 文学部, 教授 (20178495)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
市山 雅美 湘南工科大学, 工学部, 専任講師 (50410030)
稲垣 恭子 京都大学, 教育学部, 教授 (40159934)
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Keywords | 校友会雑誌 / 学校文化 / 旧制中学校 / 高等女学校 / 実業学校 / 編集方針 / 執筆者 / 誌面 |
Research Abstract |
本研究は、『校友会雑誌』を手がかりとして、中等諸学校における学校文化を多様な側面から明らかにする。その際、それらの異同、例えば男子中等教育機関である中学校・実業学校と、女子中等教育機関である高等女学校では、その学校文化のありようがどのように異なっていたのか、あるいは同じ男子中等教育機関においても「正系」とされた中学校と、職業教育の系統であった実業学校とでいかなる違いがあったのかを解明する。また、地域による学校文化の違いも、重要な意味を持つ。以上の研究関心に立って、本年度は、研究の第一段階として、サンプル的中学校・高等女学校・実業学校計39校に焦点をあて、それらを対象として重点的に『校友会雑誌』の調査を行い、学校文化活動の諸相に関する多様な実態の分析を、以下の視点から進めた。ただし、当該校に問い合わせた結果、実際に閲覧許可が出たのは、現段階では、主に中学校にとどまっている。 (1) 「旧制中学校・高等女学校・実業学校において校友会が設置され、その文化活動が発展していく経緯と、『校友会雑誌』が創刊されていく過程の解明。 (2) それぞれの中等諸学校の『校友会雑誌』の刊行と、その保存状況を確認する。 (3) 以上の作業を経て、各旧制中学校・高等女学校・実業学校の学校文化活動の内容を『校友会雑誌』にそくして検討し、比較分析を進めていく。 (4) 特に、誌面の構成と各欄の内容を重視して検討を進め、中等諸学校生徒の学校文化活動への意識状況や活動状況を、例えばジェンダー的視点で比較検討した。
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Research Products
(1 results)