2010 Fiscal Year Annual Research Report
日韓中の協働による相互理解のための国際理解教育カリキュラム・教材の開発
Project/Area Number |
21330196
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Research Institution | Hokkaido University of Education |
Principal Investigator |
大津 和子 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (80241397)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森茂 岳雄 中央大学, 文学部, 教授 (30201817)
藤原 孝章 同志社女子大学, 現代社会学部, 教授 (70313583)
多田 孝志 目白大学, 外国語学部, 教授 (50341920)
中山 京子 帝京大学, 文学部, 准教授 (50411103)
釜田 聡 上越教育大学, 学校教育研究科, 教授 (60345543)
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Keywords | 日韓中相互理解 / 教材開発 / 食文化 / 人間関係 / 人の移動 |
Research Abstract |
2010年度は、1年目の研究成果を日本国際理解教育学会で発表するとともに、各グループで開発した教材を3か国で実験授業にかけ、改善を行った。具体的には以下の通りである。 A「食文化」単元では、「麺」グループが3か国におけるラーメンをめぐる食文化やラーメンを通じた3か国のつながりを内容とする教材を開発して、日本,韓国、中国で実験授業を行い、改善を図った。「米」グループは、「米」をめぐるグロバリゼーションとローカリゼーションをとりあげた教材を開発し、日本,韓国で実験授業を行い,改善を図った。 B「人間関係」単元の「付き合い方」グループは、家族・教師・友人とのつきあい方の違いと共通点を内容とする教材を開発し、日本,韓国で実験授業を行い,改善を図った。「言語・言語活動」グループは、「あいさつ言葉」「お礼のことば」「若者ことは」をとりあげた教材を開発し、国内で実験授業を行い、改善を図った。 C「人の移動」単元の「移民」グループはハワイ移民、ブラジル移民をテーマにした読み物教材を開発して日本と韓国で実験授業を行い、改善を図った。「留学生」グループは、留学生にとつての異文化理解や直面している諸問題を取りあげた教材を使って日本と中国で実験授業を行い、改善を図った。「旅行」グループは、3か国の文化・歴史・つながりなどを理解するための双六教材を開発して日本と韓国で実験授業を行い、改善を図った。 相互理解のための教材を日韓中3か国の協働により開発し、3か国語に翻訳して、それぞれの国の学校で実験授業を行い、その結果を討議するプロセスで、3か国の研究者/学校教員の間の相互理解が深まりつつある。同時に、各国の児童/生徒の実情や国際理解教育の現状についても、次第に明らかになってきた。こうして得られた知見を生かしながら、今後、3か国で広く活用されうる教材の開発をめざしている。
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Research Products
(5 results)