2009 Fiscal Year Annual Research Report
教員の免許状更新講習における社会科系教科教育講習プログラム作成のための研究
Project/Area Number |
21330207
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Research Institution | Toin University of Yokohama |
Principal Investigator |
谷田部 玲生 Toin University of Yokohama, スポーツ健康政策学部, 教授 (30311137)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
棚橋 健治 広島大学, 教育学研究科, 教授 (40188355)
桑原 敏典 岡山大学, 教育学研究科, 准教授 (70294395)
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Keywords | 教員免許状更新講習 / 社会科 / 講習プログラム / 現職教員研修 |
Research Abstract |
本研究は、教員の免許状更新講習「教科指導、生徒指導その他教育の充実に関する事項」における社会科系教科の講習プラグラムを作成することを目的としている。そのために、研究初年度の平成21年度は、免許更新講習において社会科系講習を実施している全国の大学等に対してアンケート調査を実施した。 このアンケートでは、全国における免許更新講習における社会科系講習の実施状況等を確認することができた。実施された社会科系講習では、(1)社会科教育学を専門とする教員単独での開講、(2)社会科教育学を専門とする複数教員での連携開講、(3)社会科教育学を専門とする複数教員での分担開講、(4)社会科教育学を専門とする教員と社会諸科学を専門とする教員の連携開講、(5)社会科教育学を専門とする教員と社会諸科学を専門とする教員の分担開講、(6)社会科教育学を専門とする教員と附属学校等の学校教育現場教員との連携開講、(7)社会科教育学を専門とする教員と附属学校等の学校教育現場教員との分担開講などのパターンがあることがわかった。また、講習は講義によるものが最も多く、次いでグループ討論、作業・体験型が多いこと、内容としては、具体的な教材の開発、子供の興味関心を高めるための教材開発・発問の工夫、学習指導要領の説明などが多いことが明らかとなった。さらに、講習の成果としては、主に授業を計画する力、授業を実践する力などの向上がみられたが、授業を評価する力、授業を改善・再構成する力の向上はあまりみられなかったことが確認できた。 このアンケート結果及び平成18~20年度の「社会科系教科における現職教員の授業力向上プログラム作成のための研究」を踏まえて、作成すべきプログラムの検討を開始した。
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