2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21340130
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Research Institution | National Astronomical Observatory of Japan |
Principal Investigator |
高遠 徳尚 国立天文台, ハワイ観測所, 准教授 (50261152)
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Keywords | 系外惑星 / 可降水量 / 南極 / ドームふじ |
Research Abstract |
ドップラー法で発見されている系外惑星の中から、今まで検出できていない公転周期が長い(>50日)惑星のトランジット現象(惑星が恒星面を通過する)を起こす天体を発見することが目標である。 そのために,南極での高精度測光観測が長時間連続して可能であることを実証する目的で、前年度までに2色自動望遠鏡を第52次南極地域観測隊に参加して設置してきた。今年度は、その望遠鏡を使って観測を開始し初期の科学的成果を得る予定であった。 南極の冬(夜)が始まり、カメラ・望遠鏡の調整を行った結果、星像に大きな非点収差があることが判明した。これは霜除けのために設置したTIOフィルターに起因すると思われる。これにより測光精度はある程度低下するが、観測は可能である。また2つのカメラの内一方が、想定していたより大きくフォーカスがずれていることが分かった。ドームふじ滞在中にフォーカスを調整して固定したのだか、何等かの理由でフォーカスリングが動いてしまったことが予想される。 ところが、望遠鏡の調整中に観測装置に電力を供給している装置(PLATO-F:豪ニューサウスウェールズ大が開発)に問題が発生し、電力の供給が停止してしまった。装置との通信もPLATO-Fに依存しているため、この時点で装置へのアクセスが取れなくなってしまった。復旧には再びドームふじを訪れてPLATO-Fを修理する必要ある(注:第54次南極地域観測隊に依頼してPLATO-Fおよびカメラの改修を行い、現在一部再稼働中)。 本研究では系外惑星研究だけでなく、南極ドームふじを天体観測サイトとして評価をするために、地球大気の水蒸気量(可降水量)の調査を行ったが、H23,24年度は他の高山地域と比較するために南米高地の複数地点の調査を行った。その結果ドームふじは他の高山サイトと比較しても可降水量が少なく、赤外線天文学に最適なサイトであることが分かった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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